リスクヘッジと機会ロス。
この二つ、ちょっとカッコいい言い方をすれば、これはトレードオフの関係です。
ランチに見るリスクヘッジと機会ロス。
何かするとき、このリスクヘッジと機会ロスが関係してきます。
身近な例でいけば、ランチをするとき。
今日のランチをしようと思った時、せっかくだからマズい店(リスク)に当たったらその日の午後は気分が落ち込み仕事にならないから、事前にちゃんと調べよう(回避)とリスクヘッジします。
しかし、このリスクヘッジに掛ける時間が問題です。
この調べる時間、つまりはリスクヘッジにお昼休みの時間の大半をかけていたらどうでしょう。
お昼休みが終わってしまい(機会ロス)、結局コンビニのパンをかじるだけになる可能性もあります。
事前調査でリスクヘッジするのもいいですが、時間をかけすぎて機会ロスを生んでしまっては意味がありません。
仕事でも同じこと。
仕事を進める上でも、このバランスはとても重要です。
特に、事業を取りまとめるリーダーは、そこを意識しなければなりません。
ここのバランスの取り方は、そのリーダーの仕事への姿勢や価値観がモロに出ます。
そして、その人のバランス感覚が、そのリーダーが取りまとめる事業に大きな影響を及ぼします。
リスクヘッジをするために事前に綿密に調査するのも大切ですが、その調査や打合せに時間をかけすぎて機会ロスになっていることを理解することが大切です。
マーケティングは”道”である。
そのバランスは、どうすればいいのでしょうか。
Aさんは、最低限のリーガルチェックだけを受けて、前に進めてから考えるタイプ。さらに、前に進めてみて初めてわかる領域があることを知っているので、大きな目的を忘れないようにしながら、ちょっとした変化があるたびに都度修正を繰り返していくタイプ。
Bさんは、始める前に「リスクヘッジ」と主張し、「そんなこと発生してから考えればいいじゃん」的な小さいことを事前につぶしてからでないと進めないタイプ。
どちらが良いか悪かではなく、そこのバランスの取り方は、事業や仕事の特性やその局面によります。
ただ、ボクが関わっているマーケティングの仕事に関して言えば、Aさんの方がうまくいっていることが多いです。
そして、それを司る自分の思考を日々鍛えて、そのバランス感覚を研ぎ澄ます必要があります。
ということは、マーケティングは”マーケティング道”といえるわけですね。
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