【せたがやパパの会流マーケティング】シリーズ。
(会社員で複業(サードワークス)に挑戦した筆者。「せたがやパパの会」の立上げから運営での学びが、今の仕事にどう役立ているか?シリーズです。会社員で複業(サードワークス)をやってみようと思っている人、会社で事業を預かるリーダーの方にとって、ちょっとだけ役にたてばいいなと思っています。)
前回の続き。(前回までは、こちらをどうぞ!)
さて、「せたがやパパの会」の旗を振って、いろいろ(詳しくはこちら)あって、助成金を使ってフリーペーパーを作ることに。ズブの素人がフリーペーパーを作ってみて思ったことをご紹介。
まずは、誰に読んでもらいたいか?を考える。
ビジネスでは、コトラー先生が仰るように、STPが大切です。
全ての人をお客様にはできないから、属性や特徴でグループにわけて(セグメント)、どこの層の人に価値を提供するかをターゲティング(あまりこの言い方は好きではないのですが)して、その狙った人にどういう位置付けで商売をさせてもらうのかポジショニングするっていうやつですね。
こうやって言うとちょっと難しいですが、要はボクが最初にしたのは、「フリーペーパーを作るにあたり、誰に読んでもらいたのか?」を考えました(何となくですけど)。
助成金を申請した内容が父親向けフリーペーパーだったのでターゲットは”父親だろ!”と思っていましたが、よくよく考えてみると違っていたんです。
このフリーペーパーを設置するのは、区内の子育て支援センター。
自分も含めて、父親はそういったところには積極的に足を運びません。
ならば、設置場所を変えようとも思いましたが、そうなると地理的にも分散してしまって労力がかかる。。
だとすると、子育て支援センターに来るママさんたちに持って帰ってもらうことが一番!となりました。
つまり、ママさんがフリーペーパーを見て、何となく手にして、「パパに見せよう!」とも持って帰ってパパに渡してもらうことを狙ったんです。
とすると、STPでいうところのセグメントとターゲティングは、”子育てセンターに来る(子どもを連れ出せる6ヶ月以降で、地域のつながりを持ち、子育ての不安や不満を共有して、気分転換できる安心なアクティビティを求めている)ママさん”となります。
サイズやコンテンツの考え方。
ターゲットが”ママさんたち”となれば、内容的にも、サイズ的にも、持ち帰りやすいフリーペーパーを作ればいいわけです。
フリーペーパーと言っても、世の中にはたくさんあります。
素人なので、何からどうやって考えていいかわかりません。
そこで、いろんな子育て雑誌やフリーペーパーを集めて、その内容を研究しました。
そして、それらを一通り掴んだうえで、先に決めたターゲット(あまりこの言い方は好きではないのですが)向けにするにはどうしたらいいか?を考えて、コンテンツやテイスト、ボリュームなどに落し込み、予算との兼ね合いを考えます。
ママさん友達にいろいろ聞いて、色やフォント、コンテンツを決めるわけですね。
例えば、サイズ。
当時はA4サイズが主流でしたが、ママさんがわざわざ折り曲げないで、自分のカバンにサッと入れて、サッと取り出して読めるようにA5サイズにしました。(今でこそ、女性誌にはバッグサイズというのがありますが、先取りしてました!)
他にも、コンテンツは、ママから「パパの子育てについてどう思っているの?」という声から「パパ論」を作り、「ふう、ママだってたまにはひとりになりたい!」という声から「パパとおでかけ3時間(ママにひとりの時間をプレゼントするためのお散歩コース紹介)」を作りました。
マーケティングの勉強は、自分で商売をやってみるのが一番。
これって、規模は小さいけれど、列記としたマーケティングの仕事です。
会社だと、こういった一連の流れがキチンと分担されていて、それぞれのパートを責任持ってやることになります。
しかし、それでは部分しか理解できず、全体の流れがわかりません。部分の最適を積み上げて、開けてみたら全体的に最適にならないケースはよくあることです。
これはその人が悪いのではなく、組織の仕組みがそうなので仕方ない部分があります。だからこそ、自分ですべてをやってみて、何がどうつながっているのかがわかってくるんです。
せたがやパパの会レベルでちょっと動くだけでも、勉強になることが山ほどありました。
マーケティングでもビジネスでも、何かを学びたいなら、小さくてもいいから自分でやってみるのが一番早いなあ~と思う次第です(自分への戒めも含めて)。
会社の仕事の見直しにもつながり、いろいろ読んだビジネス本の知識が肌感覚でわかる”サードワークス”、会社員のみなさまにはおすすめです。
続く。
◆近況報告◆
昨日はI氏、RED氏とトーク。ありがとうございました!! 今日は、いろんな会議です。
1日1新:なし。
人見知りなボクですが、お気軽にコンタクトしてください。
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