会社で新しいことに投資してもらうのは、簡単ではありません。
ボクも自分の関わる事業へのシステムや仕組みへの新規投資をしてもらえるように、日々悪戦苦闘しています。
新規投資より経費削減。
新しい投資というのは、判断が難しいものです。
なぜなら、あえて新しい投資で冒険しなくても、差し当たっては困りませんから。
なので、多くの場合、新規投資より経費削減に行ってしまいます。
既存事業の既存の経費を削るほうが簡単ですし、わかりやすいんですね。
10人でやっている事業を8人にして同じ売上と利益を確保することを決めるより、12人にして人件費を増やして売上と利益を2倍にしようとする投資の方が、判断は難しいはずです。
だから役員の方々も、あえて新しい投資で冒険するよりも、今計上している費用を圧縮に力を注ぎます。
その中で新規投資をしてもらうには。
しかし、”新規で投資をしない”ということには、大きな弊害が潜んでいます。
既存事業の経費削減には限界がありますよね。
そして組織では、圧縮による負担が増えて疲弊していきます。
さらに、新しいことへチャレンジしないことで、組織のマインドは後ろ向きになります。
そして優秀な人材は、チャレンジできる環境へ移り、残った人は新しいことへチャレンジすることを知らない人ばかり。
その結果、時代の変化についていくことができずに、じわじわと首が絞まり、二進も三進もいかなくなります。
そして「このままではまずいな」と思ったその頃になって、「新しいことへチャレンジしろ!」と号令をかけたところで、動ける人は少ないはずです。
会社員最大の特権を利用しよう。
会社員のみなさまは、こういった光景は見たことがあるでしょう。
しかし、個人的には、こういった状況に引きづられてしまっては、仕事がつまらなくなっていくと思います。
新規投資をしてもらうことは、差し当たってやらなくてもいい仕事や余計な心労、そしてその投資に対する責任が伴います。
普通に考えたら、面倒ですよね。
今与えられている仕事をしていればいいのに、わざわざ新しい投資をしてもらうために動くなんて。
「そんなのは、わざわざ自分で考えなくても、経営陣が考えればいいじゃん。」と思うのもわかります。
しかし、会社という恵まれた環境の中でチャレンジできることは、会社員最大の特権だと思います。
その特権を利用して、新しい投資をしてもらえるように動くことは、新規案件の動かし方、役員の目線、会計の視点、交渉術などなど、いろんな勉強になります。
そんな幸せな環境なのに、不平不満ばかり言っていてはもったいないですね。
◆近況報告◆
今日は、外部打合せ。夜は今後の事業展開打合せと会食。
1日1新:なし
今日も一日、感謝を忘れずに今を楽しみます。