人は滅多に起きないことを、よくあることのように錯覚することがあります。
逆に、よくあることを滅多に起きないことのように錯覚することもあります。
ジョーズとバンビ。
サメのジョーズと鹿のバンビ、どちらの動物が人に危害を加える可能性が高いでしょう?
ボク個人のイメージだと、完全にジョーズです。
サメと聞いただけで、あの音楽が頭に流れてビビってしまいます。
しかし、実際のところ危険性が高いのは、鹿のバンビです。
現実に起こっている件数からいくと、サメに食われるより、鹿のバンビと車とが衝突する危険性の方が300倍も高いのです。
よくある勘違い。
会社でもこういった「ジョーズとバンビ現象」が起きます。
「昔はこうだった」「あの頃は、こんなやり方がうまくいった」という自分の中にある強い記憶が邪魔して、現実を正確に反映していないことはよくあります。
例えばEC事業。
スマホやECサイトを利用しない人が、サイト制作やプロモーション施策に口を出してくると、目も当てられない結果になることがほとんどです。
その人の頭の中にある手持ちの少ないイメージや、メディアの影響だけで考えてしまうからですね。
目の前で頻繁に起こっている現実よりも、自分の記憶に焼き付いていることを直観と勘違いしてしまうことほど怖いものはありません。
勘違いを利用する。
しかし、これを逆に利用することもできます。
今まで自分ができなかったことをするには、目の前の現実をすり替えてみるということです。
人は何かを判断するときに、自分の記憶の中にどれくらい存在するかで予測をします。
それこそ強烈な体験や出会ったことのない確信をついた考え方を記憶に刻み、さらに身近な人がやっている現実を見ると、「あれ?オレにもできんじゃね?」みたいな勘違いをすることがあります。
ウチの娘が良い例です。
お兄ちゃんがやっているのを見て、自分もできると勘違いして果敢にチャレンジし、失敗しても「お兄ちゃんができるなら自分が失敗するはずがない!」と思い込んでいます。
そこには統計の数値や平均値を見るのも大切ですが、頭の中の記憶を上手に利用することも大切です。
今日から5月。新しい期が始まり1ヶ月でいろんなことを試せました。今月もガリガリいきます。
1日1新:缶のオリオンビール。
今日も一日、感謝を忘れずに今を楽しみます。