組織の中で、新しいことを始めるのはパワーが必要です(会社にもよりますが)。
前例通りを良しとする組織は衰退の一途をたどりますが、その中で”新しいこと”をするための工夫をご紹介。
「前例通り」が当たり前の組織。
組織では、新しいことへの挑戦はあまり歓迎されません。
「前例通りの方法」が当たり前に採用されます。
そこには、「前例通りにすれば、やり方も決まっているから楽チン」「その前例を作った先輩を立てることができる」といった理由があります。
そこには「お客様」や「時代の変化」という考えがスッポリ抜けています。
時代や市場は変わっているのに、やり方を変えなければ当然成果は出なくなります。
それでも「前例通り」にしがみつくことが多いのは、組織では、新しいことに挑戦して失敗するより、前例通りにやって失敗した方が組織からの評価が緩和されるからです。
だからと言って「前例通りを良しとした組織人」は、(ボクの知っている範囲では)思考能力が低下し、情熱が無くなり、成長意欲が削がれ、くたびれた中年おじさんになっている人が多いです。
そうならないためにも、前例通りではなく、自分で考えた新しいことへの挑戦をした方がいいと思います。
そこで、ボクなりの新しいことへの挑戦する工夫を2つほどご紹介。
「誰からお金を頂いているのか?」を起点にする。
多くの会社員が勘違いしているように思うのは、「給料は会社から貰っている」という感覚です。
お給料は会社から振り込まれますが、その源泉は当然”お客様”です。
とするならば、「会社の前例」よりも、時代の変化、市場の動向、お客様の声に合わせたことをする必要があります。当たり前ですけど。
しかしそれでも組織というところは、新しいことに対し「それは本当にうまくいくのか?」と問い質します。
そんなのやってみなければわかるわけはありませんが、そこはオトナになって「もちろん、うまくいきます!」という答とともに、「「お客様の声」と「市場の動向」に合っているかどうか?」を明快に説明することが大切です。
前例をベースにした風に加工する。
そしてもうひとつ大切なのが、「前例をベースにする」ということです。
新しい事に組織は過敏に反応します。
しかし「前例をベースにして」というフレーズを付け加えるだけで、反応は大きく変わります。
「前例をベースにして、本質的な部分を抽出し、「お客様のニーズ」や「市場動向」に合わせたやり方」とあくまで”前例をベースにして”加工した風にすることが大切です。
これを「前例通りではダメなので、、」と言ってしまったら、強い拒否反応をされてしまいます。
”前例をベースにして加工した風”というのは、先輩を立てつつも、その時代にはフィットしていた本質を抽象化して取り込んでいるのだから、新しいことでなく「前例通り」に聞こえるのです。
組織で新しいことをするのは多少面倒なこともありますが、そこには言い方や進め方のセンスが必要です。
正論をかざしても物事はうまくいきません。
人の気持ちを考えて、言い方をちょっと工夫して、新しいことへの挑戦をしていきましょう。
今日は、打合せ三連発です。
1日1新:こどもの国。
今日も一日、感謝を忘れずに今を楽しみます。