マーケットリサーチという言葉があります。
読んで字の如く「市場を調べる」作業ですが、みなさんはどのようにしていますか?
アウトソーシングもいいけど。
新サービスや商品の開発を行うときに、リサーチ会社を使うことも多いかと思います。
しかし、個人的な結論から行ってしまうと、マーケットリサーチをするときに、安易にアウトソーシングに走るのはいかがなものかと思います。
プロジェクトを早く進めるため、第三者的な専門家としてリサーチ会社を使うことはとても有効に見えます。
ただいろいろなケースを見ていて思ったのは、そうやって出てきたサービスや商品は、ほとんどの場合がうまくいきません。
その原因のひとつは、お客様の声を直接聞かずにリサーチ会社を挟むことで、お客様の声を数値としてしか捉えれなくなるからです。
「お客様第一主義」、「お客様の声を活かそう!」という会社は多いですが、実際のところ、お客様を数字でしか見ていないことはありませんか?
自分たちで仕組みをつくる。
ヒットする商品やサービスは、現場やお客様の生の声から生まれる方が多いです。
お客様のちょっとした声、現場担当者のふとしたアイデアが起点となり生まれるサービスや商品のほうが、リサーチ会社のデータよりも有効です。
そのためにリサーチ会社を使わなくとも、お客様の声や現場の感覚を吸い上げる仕組みがあれば十分ですよね。
その仕組みで、100や200くらいのアイデアが出てこないのであれば、意識ないうちに組織全体が惰性で仕事をしてしまっているかもしれません。
自分がその立場になってみる。
さらには、担当者が自分自身の感覚を研ぎ澄ませるためにはどうしたらいいのでしょうか?
一番確実なのは、「お客様に直接聞く!」・・・ではなく、「自分がその立場の人のなってしまう」です。
例えば、「女性向け商品をつくろう!」とします。
中年のおっさんが会議室に集まって話し合えば、おそらく「やっぱピンクで花柄だよね」といった答えになります。
これでは売れるハズもないのは目に見えています。
会議室でリサーチ会社のデータを見て考える位なら、娘や奥さんと一緒に買い物に行って、目的のモノを選び、店員さんや周りのお客様の感覚を感じることが大切ですね。
まずは、自分自身がその立場に身を投じてみましょう。