営業の新規開拓について話す機会がありました。
そこで思ったことがあります。
多くの人は、誰にでも簡単にできる方法を知りたがる。
「これさえやれば、誰でも新規開拓が簡単にうまくいく。」
そういう方法を身に付けられればいいのですが、不器用な僕にはそれがわかりません。
考えてみればわかりますが、新規開拓といっても、すべてのお客様を一緒くたにできるはずもありません。
さらには、人の強みは個々で異なるので、誰でも使える万能の方法なんてものはあり得ないはずです。
しかし、一発でうまくいく方法を知りたがる人がいかに多いことか(自分も含めて)。。
百発百中の大技。
柔道で言うならば、一発で誰でも仕留められる大技はありません。
大技というのは、組手はもちろん、重心、タイミング、スピード、たくさんの小技の組合せで有効な技になります。
さらには、返し技で逆に仕留められることもあります。
「一発で仕留められる大技を知りたい」という気持ちもわかりますが、「大技」だけを知ってもそれを支える力や瞬発力、タイミング、体重移動などなどたくさんの要素を組み合わせる必要があります。
誰でも仕留められる大技を探すよりも、いろいろ試して失敗して、たくさんのパターンを知っている方が勝てる確率が上がります。
僕の新規開拓も同じで、10社を開拓する万能な大技は知らないけれど、1社を開拓する10通りの技を考えた訳です。
フィードバックが行動の質を上げる。
仕事でも人生でも、一発でうまくいく方法なんてありません。
だからこそ、致命傷にならない範囲でいろいろ試して正解にすることが唯一の方法です。
失敗しないことを目的とするのではなく、うまくいく方法かどうか試してみて、フィードバックを増やして、行動の質を上げる。
そして行動の質が上がれば、成功する確率も高くなります。
もし新規開拓がうまくいく方法があるとするならば、万能な方法を懸命に探すより、地道に失敗からのフィードバックを増やして行動の質を上げることが有効です。