【赤】と言われてどんな【赤】をイメージしますか?
そこには、言葉と感覚の距離があります。
【赤】と言っても。
「じゃあ、ここは赤で頼むね。」
印刷物を手がけている時に困るのが、この類の会話です。
【赤】と言っても、バラのような赤、トマトのような赤、いちごのような赤、明るい赤、太陽のような赤、黄色に近い赤などなど、とにかくたくさんの【赤】が存在し、一言で【赤】といっても相手に伝わりません。
なので、必ず写真のようなカラーチップと呼ばれる色見本を元に、相手の言葉と感覚の距離を縮める必要があります。
言葉と感覚の距離。
ここで大切なのは、【赤】という言葉が出てきた相手の感覚を分解することです。
何を持って【赤】と言っているのか。
目立たせたいからかもしれないし、個人的に赤が好きなのかもしれないし、コーポレートカラーが赤なのかもしれないし、上司から言われたからかもしれないし、いろんな要素があります。
なので、相手の感覚と言葉の距離を縮めるために、カラーチップという見えるものを用いながら、なぜ【赤】になったのかの背景を細かく知ることが大切です。
これは色に限らず、仕事でとても大切なことです。
ビジネスは分解して編集する力が必要。
仕事が出来る人というのは、言葉を分解して感覚をつかみ、編集する力に優れています。
僕は【仕事の粒度】という表現を使いますが、仕事が出来る人はこの粒度が細かいです。
「赤!」とザックリ大雑把に見える仕事も、実は何百種類の赤を知っている上でいろんな色を微妙に混ぜ合わせて、さらに状況に合わせた結果の最善な「赤!」と言っている人もいます。
トヨタの人は「なぜ?」と5回掘り下げることが有名ですが、まさにその通りです。
仕事の粒度を細かくするには「なぜ?」「どんな?」で分解し、それを順序立てて編集することが大切ですね。
仕事の粒度レベルを上げるには、粒度の高い仕事を参考にすることが近道です。
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