プレーヤーと監督は、見ている景色が違います。
この春に管理職になる人もいると思うので、僕が管理職になったときに変えた考え方をご紹介します。
自分が戸惑ったこと。
プレイヤーの頃は、チームの数字より自分の数字を何とかしようと考えます。
自分の売上が上がっていれば評価されますし、たくさんの人の支えによって成り立つ売上をフロントで支えていることが楽しくもあり、プレッシャーでもあります。
しかし、管理職でチームを預かると自分のことばかりを考える訳にはいかなくなります。
俗に言われるプレイングマネージャーは、自分の売上を持ちつつ、チーム全体の運営をする立場です。
本来の比重からいくと、自分:全体=2:8で負荷をかけるべきですが、ほとんどの場合そうはいきません。
そして、メンバーが育たなかったり、 会社からの重圧があったり、数値管理による弊害が出たりと負のスパイラルに入ってしまうことが多いです。
自分でやった方が早い。
多くの会社では、四半期(3ヶ月)で数字を求めます。
その売上を達成するために、時間をかけてチーム全体の底上げをして売上を上げるのは困難であり、自分で売上を作ってしまった方が早いということが往々にしてあります。
そうなるとリーダーが目先の売上を作るために奔走し、チームを数値だけで管理し、もう一歩踏み込んだメンバーの育成をしなくなります。
僕もそれで何度痛い目を見たことか。。
管理職は花壇をつくるのが仕事。
営業の場合でいうと、価値を提供し売上をつくるのが仕事です。
お客様を”蝶”に例えるならば、チームメンバーは”花”です。
メンバーは、”蝶”に綺麗な花、美しい花、目立つ花など思い思いの”花”を咲かせてで自分を選んでもらうようにアピールします。
その”花”を咲かせやすい”花壇”をつくるのが管理職の仕事です。
”蝶”の来る場所を選び、良い土を耕し、種をまき、水をやり、雑草を取り、時間をかけて、ようやく綺麗な花を咲かせてくれて、”蝶”が来るのを辛抱強く待たなければなりません。
管理職が「オレが、オレが」と花壇も作らずに、自分の”花”ばかりを咲かせようとしてはいけません。
自分は道端で魅力的な”花”を咲かせられるかもしれませんが、メンバーはそうはいきません。