残業が問題になる組織は多いはず。
個人的な残業をなくす工夫は、今までもいろいろと書いてきました。
では、組織で減らすにはどうしたらいいのでしょうか?
残業をなくす方法。
組織で残業を無くす方法は、二つしかありません。
ひとつは、【業務を減らす】。
もうひとつは、【人を増やす】。
人を増やせば人件費は上がるし、パーキンソンの法則が働き、仕事の量とは関係なく人だけが無駄に増えていく可能性があります。
とするならば、【仕事を減らす】必要があります。
多くの企業がする残業を減らす施策。
多くの企業は、残業を減らすためにいろいろな施策を打ちます。
一番多いのは、「ノー残業DAY」の設置。
週に一日強制的に定時で帰る日を設けて、「各個人が意識を高めて、それぞれに仕事を工夫しなさいよ」というもの。
確かに個人個人が意識が低いことも原因なので、一定の効果はあるかもしれません。
ルールだけを設置し、組織としての根本的な改善をせずに、個人の工夫で何とかしなさいという”投げっぱなしジャーマン”系です。
しかし、組織の仕事と言うのは、たくさんの関連部署や無駄に多い決裁権限の上に成り立っています。
本質的な仕組みと全社の意識を変える必要があります。
残業は、やらないことを決めること。
残業をなくすには、リーダーがただ「早く帰れ!」と号令をかけるだけではいけません。
リーダーは、業務を減らして、成果を上げる方法を考えて、組み立てる必要があります。
無駄な書類や会議を辞めることはもちろん、上のレイヤーで言えば、事業領域の見直しや何もしなくても売れる商品の開発、少ないリソースで成果に結びつけるマーケットを創造することかもしれません。
組織で残業を減らすということは、事業領域と業務フローを組み直すということです。
全体の仕組みも変えずに、「個人で工夫して早く帰れ!」というのはどうでしょう。
【残業をなくす=事業の見直し】ということをリーダーは頭に入れておきましょう。