会社で「さん付け」運動が始まりました。
みなさんの会社ではどうですか?
役職で呼ぶのは、なぜいけないのか。
日本の会社では、「○○部長!」、「〇〇課長!」といった名前の後に役職を付けて呼ぶ場合が多いと思います。「社長!」「部長!」みたいな客引きみたいなケースもありますが。
そう呼ぶと、何が悪いのでしょう。
上下関係を徹底して、上からの指示を待ったり、上に逆らえない文化が形成されて、最終的に組織が硬直化してしまうということなのでしょう。
「さん付け」運動が始まるということは、何かしらの変えたい現状があるということです。
「さん付け」によって、心理的な距離が縮まり、目的自由闊達な意見交換がされるようになり、硬直化した組織が活性化し、業績もアップ!というシナリオを描く訳です。
会社の本気度がわかる。
こういった施策が出ると、社員の反応が3つに分かれます。
1 「よし、みんなでやって、活性化させようぜ!」という推進派。
2 「何を言い出すんだ!もっと他にやることあるだろ!」という反対派。
3 「・・・はい。」という無関心派。
割合的には、2:4:4という感じでしょうか。
言うまでもなく、こういう運動はいくらポスターを貼っても、朝礼で呼びかけても、実際にトップや役員クラスがその意味と目的を理解し、積極的にやらない限りは定着しません。
それこそ、会社の本気度が測れます。
社員もバカではないので、その態度や継続性を見て、会社が本気で取り組もうとしているのか?上層部は本気でこの状況を打開したいのか?を見ています。
だから、形骸化させないように徹底して推進する姿勢を見せなければ逆効果です。
「さん付け運動」は起点にすぎない。
もし「さん付け」運動が定着しないのであれば、きっと”見えない壁”があるということです。
さらには、その会社の上層部はリーダー的立場の人が”小ツブ化”し、”弱体化”への道を突き進んでいることが多いです。
「さん付け運動」も受け入れられないようでは、当然”見えない壁”は取っ払えず、面従腹背な組織や文化が蔓延り、この変化の激しい世の中で柔軟に対応なんぞできません。
もちろん表面的に「さん付け」運動をしても意味がなく、「さん付け運動」はあくまできっかけであり、それこそリーダーがそこを起点にして、やる気を引き出し、活性化するため仕組みを考えることが必要ですね。