仕事を損得勘定で考えてばかりいると、人の感情は動きません。
だって、人間だもの。
人は感情の生き物です。
一緒に仕事をするときに、相手の感情を考えることはとても大切です。
「仕事だから」といって正論や権力をかざしても、相手はウワベだけ合わせます。
僕が営業のときに、購入する自分の方が偉いと考えて、理不尽なことを押し付けてくるお客様もいました。
そういうお客様は、短期的には得をしたように見えますが、長期的に見たらものすごく損をしています。
そりゃあそうですよね。筋の通らない仕事を押しつけてこられたら、表面的には繕いますが、「この人のために何かしてあげたい」とは思いません。だって、人間ですから。
「俺のどこがいけないんだ!」
話は変わって、僕のチームがアサインされているプロジェクト。
その中のひとりの仕事の進め方が「仕事なんだから、やって当然でしょ?進まないとオレが困るし。」という考えが節々に垣間見えます。
そして、その言動をよく思わないメンバーが、その人の仕事に協力的ではなくなりました。
しかし今の彼には、正論をかざしてプロジェクトを前に進める以外に術がありません。
あるとき、その人から言われました。「僕に協力的じゃないのはなぜだ?俺のどこが悪いんだ!」
僕は、こう答えました。「みんな、人間ですから。」
ありがとうの反対語。
仕事は、感謝とリスペクト(以前のブログにも書きました)がベースです。
突然ですが、「ありがとう」の反対語は何でしょう?
その答えは、【当たり前】です。
ありがとうは、「有り難い」と書きます。
この場で一緒に仕事ができることは、実は当たり前ではありません。
誰しもが今日と同じような日がまた明日も繰り返されると思っていますが、その事自体が当たり前ではないのです。
世界には、明日が来るのが普通の人もいれば、明日が来ない人もたくさんいます。
あまり普段考えませんが、いろんな人の努力の積み重ねや協力のおかげで、今の自分があるんです。
たまたま上の立場になったからといって、相手のことを思いやることを忘れてしまうことがあります。そして損得勘定で物事を考えてしまっていては、人の感情を動かすことはできません。
「仕事なんだから、やって当たり前でしょ?」と考えでは、おもしろい仕事はできません。
おもしろい仕事には、【感謝とリスペクト】が欠かせません。
◆近況報告◆
今日は、いろんな打合せと戦略作りです。
1日1新:ホッテントリメーカー。
今日も一日感謝です。