世の中は便利なもので、ネットや流行りの生成AIで調べれば、大抵のことはわかります。
しかし、シゴトでの「わかる」と「できる」は大きな差。
例えば、スーパーに行って、「きゅうり 148円」とあったらどう感じますか?
「安い!」と思うのか、「うわ、高いわ~」と思うのか、「値段なんて関係ないし」と思うのか、人それぞれでしょう。
いつも98円で売っていれば、50円高いことになります。
そして、その高い理由は、一袋の量なのか、時期なのか、生産地なのか、こだわりなのか、曜日なのか、一束の量なのか、新鮮さなのか、収穫量の問題なのか、ただ儲けたいからなのか、みたいに高い理由を推察して、買うか買わないかを決めるわけです。
これが、普段のきゅうりの価格を知らないとどうでしょう?
比較対象が無いので、高いのか、安いのか、一袋に入っている量が多いか少ないかも、新鮮か否かも、何もわかりません。
さらに「高いわ~」となった後に、他の野菜やメニューを知らなければ、「じゃあ、他の旬の野菜にしよう」という発想ができません。
こうした思考ができるような状態を、ボクは”肌感覚を持っている”と表現します。
きゅうりに関していえば、普段の価格はもちろん、高ければその理由を瞬時にいろんな切り口で分析をかけて推察し、買うか否かを判断し、もし買わなければ、代替え野菜の案が頭の中にパパッと描けるものです。
世の中は便利になって、ほとんどのことは調べればわかりますが、自分の経験や知識を引き出して、パパっと決断したり、解決できるようになる”肌感覚を持つ”ことは、いつの時代でも大切だと思います。