社会人には、気が利く人と利かない人がいます。
それは、社会人経験が長い人の方が気が利くように思いますが、そうでもなく、社会人1年目でも気が利く人はいますし、10年目でも気が利かない人はいます。
例えば、立食パーティーで上司に「ワインをお願い。」と頼まれたとしましょう。
「ワインをお願い」と頼まれたから、とりあえず赤ワインを持っていっても、その依頼の「ワイン」は「ワイン」なので間違えではありません。
ただ、ここで「あ、この人は白ワインが好きだから、白ワインにして、それに合うおつまみもつけて、そのおつまみに合うスパークリングワインもちょびっと持っていこう。」と機転を利かせたらどうでしょう?
相手からは、きっと「おお、気が利くね~」と言われること間違いなし。
逆に、「ワインって言われたから、自分も好きな赤ワインを持っていこう」と考えて、赤ワインを持っていったら、相手は何も言わないかもしれないけど、心の中では「ああ、わかっていないなぁ」と思っているかもしれません。
さらに、そう思われたことがわかったときに、「だって、指示されていないし。」と考えてしまっては、気が利く人にはなれません。
気が利く人になるには、「相手の状況、次の工程をイメージすること」で決まります。
要は、相手の立場で考えて、自分にできることを最大限行うということです。
自分がとった行動やリアクションが役に立つか否かは、相手次第。
そういうと、「せっかくやっても、相手が必要なかったら損しちゃうから、できるだけ最低限の対応にしておこ。」みたいな考えを持っている人も出てきます。
それはそれで、間違いではないし、その考え方も理解できますし、そうしたキャラでいってちょっとでも気をつかったときのパフォーマンスを上げるという作戦も理解できます。
ただ、仕事では、この「気が利く」チカラはとても重要になります。
いちいち細かく指示と説明をしなければならない人より、1伝えたら10になって返してくれる人の方がいいですから。
そのために、常に相手のことを理解することに努め、自分ができること、自分がされて嬉しかった対応をストックしておき、自分の対応選択肢を広げるための意識が必要です。
気が利く人になれば、相手も喜んでくれて、自分も上機嫌になれるというわけです。