人は、失敗が怖い生き物。
何かをする際に「失敗したら、どうするの?」「もしかしたら、こんな失敗をしちゃうかも」と、ついつい不安が大きくなってしまいがち。
実際には、起きる確率の小さなことを、よくあることのように錯覚することがあります。
逆に、よくあることに対して、滅多に起きないことのように錯覚することもあります。
ボクはこれを、「ジョーズとバンビ論」と呼んでいます。
「ジョーズとバンビ現象」、みなさんご存知のサメのジョーズ、軽やかに歩く鹿のバンビ。
どちらの動物が人に危害を加える可能性が高いでしょう?
ボクの中だと、完全にジョーズです。
サメと聞いただけで、ジョーズのあの音楽が頭に流れて、怖いわ~~とビビってしまいます。
逆に、鹿と言うと、ディズニーのかわいらしいバンビをイメージして、ほんわか癒されてしまいます。
では、実際のところ、人間にとって危害を加えて、危険性が高いのどっちでしょう?
そう、鹿です。
件数で見ると一目瞭然ですが、海でサメに襲われるより、鹿と車とが衝突する危険性の方が300倍も高いのです。
この「ジョーズとバンビ現象」。
どういう風に活用するかは、あなた次第。
例えば、サメに遭遇することもないのに、自分で勝手に「海=サメ=ジョーズみたいに食われる!」と起こりもしないことにビビッていませんか?
大丈夫、ジョーズなんていないから、安心して海を泳いでください。
目の前で頻繁に起こっている現実よりも、自分の記憶に焼き付いていることから判断して、大きな勘違いしてしまう思考は、ジョーズにより怖いです。