ボクの会社での立場は管理職。
管理職というと、ドドーンとどっしり構えているイメージもありますが、以前は、自分の感覚として、自分が積極的に動いていないといけないのではないか?と思っていました。
ボクの中で、自分で仕事の成果を出したり、自分からドンドンと仕事をつくっていく方がカッコいいし、評価も得やすいと思っていたんですね。
スポーツで言うなら、点を獲ったり、点に絡んだり、ゲームの中で動き回っていないと仕事をしていないように感じてしまい、ゲームの中で活躍することが管理職だと。
営業のときで言えば、自分でお客様の大型案件を受注すれば、成果をダイレクトに感じられて、達成感もあるし、モチベーションを高い位置に維持できていたんです。
しかし、管理職はそうではないですよね。
チームメンバーのチカラを最大限に引き出して、成果を出す必要があります。
担当者や部下を通して”仕事”を作っていくのが管理職です。
指示をしてもその通りに行っているか、設定したシナリオをキチンと順序通りに進めているか、自分がチェックできないので、とても不安になります。
しまいには、自分の基準に達していない仕事の進め方や段取りだと、つい「自分でやってしまった方がいい」「何でそんなこともできないんだ」と考えてしまい、フラストレーションが溜まり、ついその仕事に手を出してしまいたくなります。
しかし、そこでグッと堪えるのも管理職の仕事。
自分でやった方が早いし、クオリティも高い。でも仕事に巻き込んで、信じて、任せる、というのは大切な仕事です。そうしなければ、チームは強くなりません。
サッカーで言うなら、自分でドリブルして、自分でシュートをするのではなく、メンバーを信頼し、パスをどんどん出して、良いプレーをしてもらう。
そのために、環境を整えて、モチベーションを上げるような空気をつくり、メンバーを支援することが役割です。
そう、管理職だけど、管理ではなく支援する、メンバーの仕事をサポートし、仕事で成果を出せる舞台を用意するのが仕事だ、ということを最近しみじみ感じています。