マーケティングのキホンは、誰に、何を、どうやって提供するのか?
それが決まっていないのに、売上を上げるためには、SNS戦略だ、WEB戦略だ、CRM戦略だ、なんて言っても何の解決にもなりません。
どうするかよりも、まずは「誰に?」が軸になります。
そして、その「誰」はどこにいるのか、どうやってアプローチをすればいいのかを考えるのが良いかと。
それは、よく聞きますが、釣りに例えるとわかりやすいもの。
以前、朝早くから漁船を友人たちと貸し切って、釣りにいきました。
ド素人のボクたちは、その広い海、どこに魚がいるのか見当すらつきません。
そんなボクたちを温かい目で見つめながら、船頭の漁師さんが一直線に漁場に向かって船を進めてくれます。
漁師さんですから、海を知り尽くしている頼もしさがあり、海鳥が回遊しているところや長年の経験から、釣れるポイントへ向かっていると思って、「さすがですね!」と言うと、「はにゃ?」という顔をされました。
よく見たら、そこには魚群探知機がバッチリ設置されていて、聞けば「魚群探知機を見れば、十中八九、魚の釣れる場所がわかるんだわ~」とのこと。
そりゃそうですよね、、、便利です。
そう、いくらすごい釣り竿でも、高級なエサでも、そこに魚がいなければ釣れません。
だから、まずは魚がいる場所に当たりをつける必要があります。
ビジネスでも同じですね。
相手や場所を考えないで、「最高級の釣り竿や高級餌を用意すれば釣れる」と思っている人も多いです。
そうではなくて、”自分たちが価値を提供できるお客様のいるところで、”糸を垂らさねばいけません。
そこを理解した上で、その場所を探すにはどうしたらいいのか?
釣りなら魚群探知機があるからいいけど、ビジネスだとそんな便利なものはありません(それらしきことを言う人もいますが、あまり感度が良くない印象を持っています)。
なので、いろいろと試して、自分たちで知見をためて、確度の高い”場所”を探すしかありません。
それを試すために、豪華な漁船や手の込んだ釣り竿は必要なく、今あるもので、できることをやってみることが大切です。
そんなことを感じた会議があったとさ。