会議って、何のためにやるんでしょう?
例えば、売上会議的なものがあるとしましょう。
売上会議というだけに、売上を上げるために何をするかを決める会議となりますが、なぜか違和感を感じるときがあります。
その違和感は、主語です。
ボクが「この会議じゃ、売上は上がらないな」と感じるのは、その基準はシンプルで、会議の中で「お客さま」というキーワードが出てくるか否かです。
ボクの知る中では、「売上を上げるためにどうしよう?」という議題に対し、「広告打ちます」「クーポン出します」「特価セールやります」という施策が出てきて、「売上150%アップを目指そう!」みたいになり、そうした会議は終了します。
会議としては、目標も決まったし、やることも決まるので、ある種の満足感がありますが、そこには「お客さまにとって、どうなんだろね?」みたいな議論は、ひとつも出てきません。
理由は、自分たちが主語になっているからです。
自分たちが主語になると「自分たちにとって良いこと、都合の良いこと、できること」を一生懸命に考えてしまいがち。
結果、お客様のために何ができるか、どうしたら喜んでくれるか、という視点が抜けてしまうことが多くなり、結果的にお客さまを「囲い込め」とか、「売込をかける」とか、そんな考えがはびこります。
そうなると、短期的に売上は上がるかもしれませんが、売上だけがすべてになってしまう可能性が高いです。
では、どうしたらいいのか?
それは、「どうすれば(自分たちの)売上が上がるのか?」ではなく、「どうすればお客さまにメリットがあるのだろう?」を考えることです。
つまり、主語を「お客さま」にしている?っていうことです。
「予算に届いていないから何でもいいから注文を取ってこい!」、「とりあえずクーポン!」「競合に対抗してやれ!」みたいなのは、結局のところ、自分たちが主語です。
もちろんそういうフェーズが必要なこともわかりますが、お客さまにとってどうなのか?という基本的な考え方を持たなければ、継続的にうまくいくことはありません。
言われてみれば当たり前なのかもしれませんが、結構忘れがちなことですね。