「強みを伸ばそう」
ビジネスの現場でも、そんなことを言われることもしばしば。
PESTや3CからのSWOT分析で強みを洗い出して、STPして、4Pをすることもよくありますが、このときの「強み」を伸ばそうとしても、実際はなかなかうまくいかないことが多いと感じます。
「強み」を伸ばすことがわかっていても、「強み」を発揮することができなくて、沈んでいってしわないようにしたいもの。
どうしたらいいのでしょうか?
まずは、強みが発揮できる環境か否か。
そもそも、強みとは、環境や相手によって強みか、弱みかが変わります。
当たり前ですが、水泳が得意なら水のある環境でなければ強みを発揮できませんし、相撲で相手が小学生なら強みを発揮できるようなものですよね。
自分たちが強みを思っていても、環境や相手によって、強みを伸ばそうと思っても伸ばせません。
次に、強みを阻害している弱みを無くす。
いくら強みがあっても、致命的な弱みがある場合は、強みが活かせません。
算数に強みを持っていても、漢字をほとんど知らず、文章を読めなかったら、文章題を解くことはできないようなものです。
強みを伸ばす前に、まずは強みを阻害している弱みをつぶすことにも目を向けましょう。
最後は、強みは探すものではなく、つくるものです。
ボクだけかもしれませんが、強みと言われると、すでに自分たちに備わっていて、それに気が付いておらず、そこに気が付いたり、探したりするものだというイメージを持っていました。
しかし、すでに備わっていて、その強みを見つけさえすれば、すべてが解決なんてことなんてありません。
なので、強みになり得そうなものを見つけたら、その強みと何かを掛け合せたり、違う観点から見てみたり、全然関係のない環境に放り投げてみたりして、その強みを強みとして成立させる工夫をしなければなりませんし、もし強みすらなければこれから作ることが大事。
強みを探そうとするのではなく、自分で強みをつくっていくことが大事です。