「どうしたらいいですか?」と聞く部下は、優秀な人が多いように思う。

投稿者: | 2024年5月24日

部下から「この案件、どうしたらいいですか?」と聞かれることがあります。

そのときに「こうして、ああして、やっておいて」と言うと、部下からすると言われたことだけをすれいいし、ボクも自分の考えで動いてくれるのでラクチンです。

でも、それをしていると、部下は自分で考えなくなるし、主体的に動けなくなってしまい、みんな優秀なのに、もったいない。

なので、「どうしたらいいですか?」に対してのボクの対応は、3つあります。

 

一つ目は、「自分はどう考えているの?」と聞き返します。

よくある返し方ですよね。

いきなり答えを言うのではなく、まずは自分で考えてみよう~と返すわけです。

「案として3つあげるなら、どんなものがある?」と聞き返して、返ってきた答えに対して、「A案、いいじゃん。それに、こんなこと、あんなことを付け足してみよう。」といった感じで、自分で考えたことを軸にして、一緒に着地案を考えるようにしています。

 

二つ目は、無理やりにでも、考えざるを得ない状況をつくってしまう。

例えば、上司と同席しての商談だと、上司に頼ってしまって、自分で考えなくなってしまいがち。

なので、同席をしないで、完全に任せてしまう。

もしかすると、大失敗に終わるかもしれませんし、ちょっと厳しい場合もありますが、やらなければならない状況になると、人間なんとかするものなので、その失敗が良い経験になる可能性が高いです。

ボクも、そんな無茶ぶり的な経験をたくさんさせていただき、そのときは「いやいや、無理っしょ」と思っていましたが、何とかなるものだし、何よりそうした経験を積み重ねたことで、自分で考えるようになりました。

  

三つめは、そもそも「どうしたらいいですか?」と聞かないことを当たり前とする。

上の2つを常にやっていると、そもそもみんな自分で考えることが当たり前になり、「この案件、どうしたらいいですか?」という質問自体がなくなります。

そして、「この案件、A案、B案、C案とあって、自分はこれが良いと思いますが、どうですか?」という自分のアタマで考えて、主体的な質問をするようになってくれます。

しかも、みんなボクより優秀なので、その解決案が素晴らしい。

 

そうなるとチームとしてのレベルも上がって、良い仕事、楽しい仕事ができることにつながっていくといいなぁと思います。