会社では、資格の取得を推奨しています。
しかし、その資格を取ったら何が変わるかと言えば、ちょっと褒められるくらいで、実際の現場で突然成果が爆上がりすることはありません。
資格を持っていなくても優秀な人はたくさんといるし、資格を持っていても「ん???」という人もたくさんいます。
なんでそんなことになってしまうのかと言えば、仕事には資格の知識以外の要素が絡み合いますからね。
では、資格以外にどんな要素が必要なのでしょう?
まずは、コミュニケーション能力。
仕事は、人と人の間にあります。
礼儀や挨拶ができる方が良いし、相手の求めていることや立場を理解する、課題を把握する、周りを巻き込んだり、ホウレンソウも必要だし、成果を出すための努力も必要です。
「オレ、資格持っているんで」と言ったところで、コミュニケーションが取れなければ相手から敬遠されてしまい、仕事もできません。
次に、資格以外の現場での経験や知識。
資格とは、あくまでその資格の内容を決めた人たちから「キミは、この範囲に関しての知識は持っているよ」というだけ。
なので、その知識が身につくことは間違いありませんが、逆に言うと、その範囲の知識しか持っていないということになり、その周辺の知識や現場特有の事情は理解できていない状態ということです。
にも関わらず、現場において、資格の勉強で学んだことを盾にして「いや、こういうときはこうですよね」と言ったところで混乱するだけ。
資格で得た知識に合わせるのではなく、現場に合わせて資格を活用することが大事です。
最後は、とはいえ、資格を取ったことに自信は持った方が良いということ。
今までの文脈でいくと、資格を取ってもあんまり意味ないじゃんと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
資格を取ることで、その範囲の知識は確実に身につくし、資格を取るために努力したことがわかるし、何より自分の自信につながります。
なので、「オレ、資格持っているから仕事できるよ」ということを理解して、資格以外のところも強化すると、資格もより有効に働くというわけですね。
というわけで、よく言われるように、資格に頼るのではなく、あくまで資格は補助的な要素であるくらいのスタンスが良いと思っています。