人生でもビジネスでも俯瞰をする意識は大事です。
目の前のことだけを見るのではなく、全体をとらえて、時間軸も長くとってモノゴトをとらえてみることが大事なのはわかっているけど、忘れがちなんですね。
毎日アレコレ忙しいのはわかりますが、そのままだと何も改善されず、時間だけが過ぎていってしまうことにもなりかねません。
これはよく登山に例えられますよね。
俯瞰とは、高いところから見下ろすこと、広い視野で全体を把握することです。
山登りで言えば、空から山を見下ろして、全体像をとらえて、計画的に登れば安全ですよね。
しかし、下から見上げただけでは、山頂が遥か彼方に見えるだけで、見えるのは目の前の木々や岩々だけ。
つまり、その山の一面しか見えておらず、今立っているところからの一方向からしか見えていないということです。
そうなると、全体はわからないし、ルートもわからず、無計画に進むしかありません。
もし俯瞰して見られたら、実は山の反対側にケーブルカーがあって、楽勝で山頂まで行けることがあるかもしれません。
ただ、これが誰も知らない山、誰も登ったことのない山だと俯瞰できません。
今ある知見や経験、勘を使って、わからない中で登るしかなく、とりあえず登って、ダメだったら引き返す手段しか取れません。
なので、「俯瞰するべき」だとなるわけですが、ベンチャー企業で仕事をしていると逆に「俯瞰なんかしたらわからないことだらけということがわかってしまい、前に進めなくなる。」という感覚もあります。
「俯瞰なんかしないでガンガン進んで、切り開くしかないっしょ?で、ヤバかったら、すぐ撤退。」という感じですね。
うーん、俯瞰が大事なのはわかるけど、俯瞰してしまうがゆえに前に進めなくなることもあるし、そもそもどの山を俯瞰するかにもよりますから、これはこれで難しい。
ということで、ボクなりの結論は、俯瞰している自分を俯瞰することが大事なのかな、と。
自分の人生においては俯瞰しつつ、ビジネスや日々のモノゴトでは俯瞰して見られるところは見つつ、あえて自分の知見や経験でツッコむ”無計画”でやってみることが新しい境地を切り開けておもしろいのかなと思います。
無計画でツッコむところの線引きは、迷惑をかける人が多いか少ないか。
自分の人生を俯瞰しつつ、時には俯瞰してリスクを最小限にする、時には自分が負えるリスクの中で無計画に突っ込むといったことをほど良く混ぜて俯瞰して混ぜ混ぜするのがおもしろのかと思う次第です。
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