若手社員の教育は、思うようにはいかないもの。
自分なりに一生懸命に伝えているつもりでも相手に伝わらなければ意味がありませんし、相手に伝えるためには相手を理解しなければいけません。
わかっているけど、これがなかなか難しいものです。
例えば、若手社員がこんなことを聞いてきたときがあります。
「これ、どうしたらいいですか?」
それに対して、ボクは「具体的にどうしたら良いと思う?」と投げかけます。
「こうすればいいんじゃない?」と答を教えるのは簡単ですが、答の導く方法や手段を身につけないと、いつまでたっても自分で仕事がまわせなくなってしまいます。
仕事をする上では、毎日のようにいろいろな問題が発生します。
問題への初動やアプローチ方法によって、問題がさらに大きくなることもあります。
問題が発生したら、現状把握、何が問題なのか、解決する方法は何があるのか、そのために何から手をつけるか、などなどいろいろと具体的に考えなければなりません。
上司に聞くのも良いですが、自分で解決するプロセスを具体的に考えて、行動するために、自分自身で仕事を具体的に組み立てる訓練をした方がレベルがググっと上がります。
なので、「具体的にどうしたら良いと思う?」と聞くわけです。
そうすることで、「どうしたらって、それがわらからないから聞いているのに。。」と思うと同時に、自分では何も考えていなかったことに気がつけるわけですね。
問題の全体を把握しつつ、解像度高く、問題を分解して考えることができれば、そのひとつひとつのアプローチへの行動のハードルは下がりますし、会社や上司の考え方、今の状況把握、時間や金銭など発生するコストを把握した上で、いくつかのシナリオを作って、それを上司にジャッジしてもらうようにできれば、任せてもらえる仕事が増えて、おもしろくなるでしょう。
そのために、相手に質問を投げかけ、考えさせて、わからなければより具体的に、より解像度高く伝えてあげることが大事です。
なので、自分が上司ならば若手社員が考える機会を与えるとともに、相手がより具体的に考えやすいようにするために、ボク自身がより解像度の高くできるように、自分を鍛えておかなくてはなりません。
伝える際には、ケーススタディで教えるのもいいし、日々の会話でいろんな視点やアイデアを提供したり、逆に教えてもらったりすることができれば、その文脈は強化されて、考えに奥行きも出てきて、精度が上がり、問題解決の確度も上がり、チームのパフォーマンスも上がります。
そんなことを考えながら、若手社員の教育をしていこうと思います。
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