一定期間、新人社員を遠隔で仕事を教えるカタチを試していました。
遠隔の先には数名の社員がいて、管理職もいますが、管理職は仕事の内容は深くは理解しておらず、キチンと勤務時間で働いているかを見るだけで、直接的な説明をしたり、課題があがってきても具体的な指示はせずに、ただ「頑張って!」と支援をするだけ。
具体的な仕事内容は、ボクたちのチームのスタッフがオンラインでつないで説明したり、チャットでのやり取りを通じて理解をしてもらうカタチです。
つまり、遠隔先は自由な環境です。
管理をする管理者はいますが、特に管理者に報告をすることもなく、新人社員が自分たちで考えて、自分たちのペースで仕事をやって、自分たちで評価をするという状態。
この環境で「どのレベルまで仕事ができるようになるのか?」「自ら考えて、自らレベルを上げるための仕組みを作れるのか?」という点を見ていました。
結果的には、作業のやり方は理解できたけど、自分たちの部署の役割、目標、それに伴っての作業の目的や計画の立て方がわからない状態になりました。。。
予想はしていましたが、ある一定のレベルに達したら、そこから上には上がらない、上げようとしない、そして「自分たちは、キチンと仕事をやっている。」という意識が芽生えていたのです。
こうなってしまうと、できることしかやらない、わからないことはやらない、自分たちのやり方は正しいと思い込んでしまうという悪循環が生まれてしまうんですね。
オンラインだけでやろうとするとそうなってしまうことがわかっただけでも、良いテストだったと思います。
では、なぜそうなってしまったのか?
原因は、環境だと思っています。
オンラインで仕事をするということは、離れている現場で起こっていることや何気ない会話、仕事に対する姿勢や基準がわかりにくいもの。
必要最低限のことは学べますが、その学びの裏にあるものの考え方がわからないわけです。
さらに、離れている現場からは目が届かないので、自分たちで自分たちの基準をつくれてしまい、その基準はついつい甘くなりがち。
よっぽど自分たちに克己心があって、ハングリーに取り組めるのであれば別だとは思いますが、普通の会社に入ってきた新人社員にそれができるかと言えばムリな話。
やっぱり環境って大事だなぁと反省した次第です。
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