仕事をするには、相手の文脈や解像度レベルをを理解する必要があります。
例えば、「ここ、【赤】にしてね」と言われて、あなたはどんな【赤】をイメージしますか?
【赤】と言っても、ちょっとくすんだ赤、パキッとした赤、オレンジに近い赤、明るい赤、太陽のような赤、黄色に近い赤などなど、とにかくたくさんの【赤】が存在し、一言で【赤】といっても相手に伝わりません。
なので、カラーチップと呼ばれる色見本を元に、相手の言葉と感覚の距離を縮める必要があります。
ここで大切なのは、【赤】という言葉が出てきた相手の感覚を分解することです。
何を目的として「赤くしたい」と言っているのか。
目立たせたいからかもしれないし、個人的に赤が好きなのかもしれないし、コーポレートカラーが赤なのかもしれないし、上司から言われたからかもしれないし、いろんな理由あるわけです。
なので、相手の感覚と言葉の距離を縮めるために、この場合ならば、カラーチップという見えるものを用いながら、なぜ「赤くしたいのか」の背景の解像度を上げることが大切です。
これが、仕事でとても大切なことです。
仕事が出来る人というのは、相手の言葉から、文脈をつかみ、要素に分解して感覚をつかみ、編集する力に優れています。
僕はこれを「仕事の粒度」という表現を使いますが、仕事が出来る人はこの粒度が細かいです。
「赤!」とザックリ大雑把に見える仕事も、実は何百種類の赤を知っている上でいろんな色を微妙に混ぜ合わせて、さらに状況に合わせた結果の最善な「赤!」と言っている人もいます。
仕事の粒度を細かくするには「なぜ?」「どんな?」で分解し、それを順序立てて編集することが大切ですね。
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