人の能力は、そこまで大きく変わりません。
しかし、なぜなのか、会社で周りを見渡すと、同期で同じように仕事をしているにも関わらず、3年経つと一人は大きなプロジェクトにアサインされ、一人は同じような仕事をしているなんていう状況はよくある話。
大きな仕事を任された人は頑張って成果を出したからなのでしょうが、もう一人の人が頑張っていないわけでもなさそうです。
そうなると、その差はいったいどこから生まれるのでしょうか。
個人的には、その人の定義、言い換えると思考によるものだと思います。
例えば、仕事で必須の「提出期限」。
二人とも同じような能力で、特別なスキルを持っているわけでもなく、性格もいたって普通、上司からの評価も悪くなく、勤務態度もマジメで、提出期限を守って仕事をしています。
しかし、1年、3年と時間が経つと、二人の間には大きな差がでます。
もちろん、さまざまな事情の積み重ねであることは間違いありませんが、そのひとつに「提出期限の定義」差があることに気が付きました。
当たり前ですが、提出期限の無い仕事はありません。
例えば、1月初めに「今月末までに提出してね。」という仕事があったとしましょう。
1月末が期限ですから、dd1月31日までに提出すれば良いのですが、ここで2つのパターンに分かれます。
Aさんは「1月31日までだから、一回ラフを出して意図を確認して、1月25日までに用意して、チェックしてもらって、2日で修正をかけて1月28日の朝に提出しよう!」と考えます。
一方のBさんは「1月31日だから、来週くらいに気合いを入れてやって、1月31日の夕方に提出しよう。」と考えました。
さて、どちらも提出期限を守っています。
しかし、「提出期限」の定義は大きく異なっています。
当然、任せる側としては、Aさんに仕事を任せた方が安心です。
Bさんは、「いやいや、期限守ってるじゃん。なんでいけないの?」となるかもしれませんが、仕方のないことです。
そうなんです、つまり、その「提出期限」という定義をつくった思考が行動を生み、その行動の集積が成果を生むわけです。
これをボクは、メガネ理論と呼んでいます。
何かといえば、ボクはメガネをしていますが、メガネが当たり前に機能してくれているおかげで、遠くの信号も見えるし、遠くのキレイな女性が見えているにも関わらず、メガネを通して見ていることは意識していません。
それが一旦メガネを外すと、「あれ?メガネくん、メチャクチャありがたいじゃん。」と気がつくわけです。
それと同じ?なのか、普段の仕事の中で自分の”当たり前の基準”という”メガネ”が機能していることは意識しません。
それが良い機能なのか、悪い機能なのか、を意識することは少ないハズです。
しかし、その人の定義が、そもそも良いか悪いか、どんな影響を及ぼすかなんて意識しないですよね。
つまり、仕事で成果を出すならば、まずはそうした微差を見直すと良いのかもしれません。
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