日本の商品を海外のECで販売するお手伝いをしていますので、様々な事業者さんとお話をする機会があります。
商品もそうですが、事業者さんも実にいろいろな方がいらっしゃいます。
共通をして言えるのは、「自分たちの商品は、最高のものだ!」と思っていらっしゃるということ。
当たり前の話ですが、自分たちの商品に愛着を持ち、最高のモノを提供したいという姿勢は素晴らしいことですし、リスペクトします。
ただ、それがおかしな方向へ行ってしまう場合も稀にあるんですね。
「オレたちの商品、最高だぜ!」という思いが強いと、売れないことに対して「なんで売れないんだ!」とイライラする人もいますが、それは「オレ、こんなことできるぜ!」と自慢してくるヤツは、モテますか?って話と同類。
そうならないようにするためにも、ボクはよく「売れるようにするために、TPOSを考えてみましょ」と話します。
TPOSとは?
TPOSとは、
Time :いつ、どんな時に?
Place :どこで?
Occasion :どんな場面に?
life Style :どんなライフスタイルの人が?
の頭文字を取ったものです。
例えば、「羊かん」を海外で販売するとしましょう。
日本の人だと、「日本の文化が好きな人が、手土産に買っていくもの」みたいなイメージがあります。
しかし、ちょっと視点を変えてみると、糖度が高く、タンパク質も多いので、トレーニング前に摂取すると良いということもあります。
なので、
Time :トレーニング前に
Place :ジムで
Occasion :効果的なトレーニング
life Style :手軽にサッと摂れる
といった需要も見えてきます。
誰に?がより明確に。
事業者さんが、今つくっている「羊かん」は最高品質かもしれません。
そして、つい”自分たち”がイメージする人に向けて、最高品質のものを提供すれば売れると考えてしまいます。
それはそれで良いと思いますが、海外では実は上記のような人が多くいて、その人たちの求める商品とはズレがあって、今のままでは売れにくく、逆に、その観点を入れた商品パッケージや品質の商品をつくれば爆発的に売れることもあります。
自分たちのリソースをフル活用。
ここで、もう一度考えてみましょう。
「オレさまは、こんなことできて、こんなにすごいぜ!」と自慢してもモテません。
同じように、いくら自分たちの商品が「最高品質だ!」と伝えたところで、相手にとっては「・・・で?」と思われるだけ。
だからこそ、「誰に?、何を?、どうやって?」がマーケティングの基本ですが、そこに「利用シーン」の観点で考えてみるわけです。
TPOSで「誰に?」を利用シーンの観点でみてみて、そこから相手や市場に合わせて、自分たちの最高品質の羊かんをつくる技術やノウハウを活用することが大事。
独りよがりの商品を自慢したところで、売れるはずもありません。
商品がモテるようになるには、TPOSを考えてみてはいかがですか?
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