今は、海外のECで販売するお手伝いもしています。
事業者様といろいろなお話をするんですが、その中でニーズ、ウォンツ、シーズを整理することもあります。
事業者様の中で、ニーズとウォンツ、シーズを理解されている方もいれば、感覚的に取り組んでいらっしゃる方、全く意識はせずに「売れればいいっしょ」という方までさまざま。
ということで、今一度、ニーズ、ウォンツ、シーズを整理してみようかと思った次第。
ニーズ、ウォンツ、シーズ。
そもそもニーズ、ウォンツ、シーズとは何でしょう。
いろいろな考え方があると思いますが、ボクは下記の定義を持っています。
- ニーズ
ニーズとは、困り事があり、それを認識した状態です。
日々の中でさまざまな変化があり、その変化によって「困ったなぁ」ということが発生し、それを認識した状態を【ニーズ】としています。
なので、ユーザーが「困り事」を持っていても、認識をしていなかったら【ニーズ】ではありません。 - ウォンツ
ウォンツとは、ニーズに対して「解決策となり得るモノが欲しい!」という状態です。
何かしらの困り事があって、それを解決するためにはコレが必要だから、ソレを買いに来た状態が【ウォンツ】というわけです。
ニーズがあってウォンツが発生するわけです。 - シーズ
シーズは、種のことであり、ここでシーズは、ニーズを解決するためのウォンツ=商品やサービスを提供者がつくる技術やノウハウのことを言います。
技術やノウハウは、持っているだけでは意味が無いし、自分たちがつくりたいものだけ作っていても価値が無いし、ニーズを解決するウォンツに合わせて商品やサービスにすることで、初めて価値が発揮されるわけです。
ドリルで考えてみるとわかりやすい。
少し具体的に考えてみましょう。
あなたもご存知、有名なドリルの話がわかりやすいですよね。
ドリルを買おうとしている人をニーズ、ウォンツ、シーズで分けてみると、
ニーズ:部屋を整理したいから、本棚を作りたくて、木の板に穴を開けたい。
ウォンツ:穴を開けるために、ドリルが欲しい。
シーズ:木の板に穴を開ける技術をドリルという商品にするノウハウ。
といった具合になるんです。
ニーズを理解しよう。
ということで、ウォンツだけ高まって自分たちの商品が売れているから「わーい、売れてる~」と喜んでいてはいけません。
どんなニーズにハマっているかがわからなければ、売れなくなったときに対応できませんし、継続的に売ることはできませんし、再現性は低くなります。
なので、ニーズを把握する習慣を身に付けることは大事。
ビジネスは、ニーズを把握して、ウォンツを高めるために、シーズを活用できるようにしておくことが重要ですので、常にニーズを考えて、仮説を立てて、検証をしている状態にしておくことが大切だと思います。
そのためのデータ収集、情報収集、分析が必要であり、そこから何を読み取り、どんなアクションをするのかが大事です。
これは、海外のECで売るから必要なのではなく、ビジネスをするならば必ず必要になる考え方ですね。
さて、あなたの商品やサービスのニーズは理解していますか?
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