M&Aをしたベンチャー企業に出向という形でボードメンバーに参画して仕事をするようになり、もうすぐ一年が経ちます。
いやいや、本当に時間の経過と言うものは、早いものです。
新幹線の窓から富士山を眺めながら、この怒涛の一年を振り返り、「この一年で自分の中で大きく変わったことは何か?さらに、その変化について語ることで、どんな人に役に立つのか?」なんてことを考えてみました。
自分の中で大きく変わったこと。
この一年で自分の中の考え方で一番変わったのは、起業家マインドになりつつあること。
それまでは、何だかんだで、自分の生活のために、会社に所属して、できるだけ多くのお給料をもらうために働いていました。
それはそれでメチャクチャ大切なことですが、そうなると「社内で評価される」ために働き、「社内だけでの最適化」を考えて、「社内だけの人」と付き合わざるを得なくなり、「社内だけの世界観」で生きることになります。
その「世界観」だけだと、知らぬ間に従業員マインドが染み付いてしまっていたんです。
が、ボスと一緒に過ごす時間が増えたことにより、ひとつひとつの考え方や判断を通して、起業家マインドを肌感覚で感じて、ひとつひとつ自分の血肉にしようと言語化して1年間インストールし続けていたら、「会社を辞めても、何とかなるんじゃね?」と思えるようになりました。
実際はボスと一緒に取り組む仕事がおもしろくて、辞めるつもりはありませんが。
そこの起業家マインドを自分の思考回路に組み込めたことが、一番の変化だと思っています。
起業家と従業員での違い。
では、具体的に従業員マインドと起業家マインドは、何が違うのか?
おカネは、いくら売上を上げるかより、どうやって使うのかを考えます。
リソースは、自分たちのために消費をするのではなく、事業価値を上げるためのどうやって投資をしようかと考えます。
仕事に対しては、やらされるものではなく、創るものと考えます。
環境は、与えられたものを使うのではなく、価値提供できるようにつくるものと考えます。
つまりは、従業員マインドと起業家マインドでは、明らかに考え方が逆なんですね。
その昔は、そんなマインドがあることすら知らずに、気が付きもしませんでしたが、ボスと一緒にいる時間が長いことで、「あれあれ?そういう考え方があるんだ。」と気が付き、その考え方をすると世界観が広がり、自分の視野も広がって、仕事の定義が変わり、仕事をすることがさらにおもしろくなるような感覚が持てるんです。
自分を変えるには、時間の使い方、付き合う人、場所を変えるべしと言われますが、ホントその通りだなぁと思います。
会社に雇われているけど。
そうした起業家マインドをちょっとだけ身に付けることができたことで、自分の働き方に対する考え方も大きく変わりました。
今の会社だけに依存をすることなく、たまにいただくヘッドハンティング的な会社への移籍やフリーで働くことも選択肢として現実的に考えられるようになったことで、「ああ、あと〇年で役職定年、〇年後には定年退職だなぁ」と考えるのではなく、「これから先、誰にどんな価値をどうやって提供しようか」とワクワクして考えられるようになっていることに気が付きました。
会社に雇っていただいてはいるけど、会社に依存せず、会社から「代替えがきかないから、このポジションの仕事、お願いできない?」という存在になりつつ、いつでも自分でもビジネスができるような状態で在れるようにいたいと思った次第で、そう思えること自体が大きな変化だと感じています。
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