イケてるビジネスをするには、イケてる人にならないといけません。
「イケてる人」って何とも曖昧な表現ですが、
自分自身も「イケてる人になりたい!」と思い日々修行を重ねていますが、一方で自分の部下たちにも自分自身の持っている経験や知見を伝えるようにしています。
その中で
「自分でやるだろう」という勘違い。
イギリスのことわざで、馬にまつわる言葉があります。
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。
あなたも聞いたことがあると思いますが、意味としては「人に対して機会を与えることはできるが、それをやるかどうかは、結局のところ本人のやる気次第である」という意味です。
その言葉をもって、「部下は自分でやる気にならない限り、やらないだろう。だから、機会や助言はするけど、そこからは自分で考えて行動するしかないから頑張ってね。」というのがボクの基本姿勢でした。
しかし、多くの人は、易きに流れて行動することはありませんでした。
ボクもその類の人間だったので理解しているにもかかわらず、本人の意思に期待して放置した自分の考えは、ちょっと違うのかなと気が付きました。
すべてを教えるのはカンタン。
そこで、機会とともに手取り足取り伝えるようにしました。
一から十まで「こうして、ああして、こうすればOK」と伝えてくれるのだから、本人からすると自分で考えることは少なく、言われたことをやるだけなので、メチャクチャ楽ですよね。
しかし、そこで「これだけ伝えているのに、なんでやってくれないんだろう」と思ってしまい、つい井イライラしてしまう自分もいました。
伝え方が悪いだけですし、そもそもボクの伝えているやり方自体が悪いのかもしれませんし、すべては自分の責任なんですけどね。
ただ、ひとつ言えるのは、これをしてしまうと「言われたことしかできない人」になってしまうので、本人は意識しているしていないはわかりませんが、「教えてもらうこと」が前提になり、「教えてもらっていないので、できません。」と平然と言うようになってしまうことがあったんです。
そこで、「ああ、これはこれで相手のためにならないなぁ」と気付いたんです。
試行錯誤をさせる伝え方。
そこで行き着いたのは、自分で試行錯誤する割合を増やす方法です。
イメージで言うと、10のうちの3は伝えて「あとの7は自分で考えてやってみてね。」というイメージ。
その3は致命傷にならないことであり、それをキッチリ伝えて、あとは失敗してもいいから、自分で考えてやるのが一番良いという結論に達しました。
ボクの中で解答があってそれを伝えても、その解答にいたるプロセスや背景がわからなければ、自分の血肉にはならず、表面的に着飾っているだけで、イケてる人にはなれないわけですね。
特に、年齢を重ねていくと、答のない世界で答をつくっていく仕事を求められていくわけで、試行錯誤をして答をつくって、自分で何とかするという基本姿勢を身に付けていないとメチャクチャつらいです。
ということで、これからも自分でも試行錯誤をしながら、部下たちにも試行錯誤をしてもらいながら、共に成長をしていければいいなぁと思っています。
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