二ーバーの祈り。
あなたもご存知かもしれませんが、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーがある日の説教で唱えた祈りです(ボクは、聞いたことがあるだけで内容は知らなかった。。)
その内容は、コチラ。
O God, give us serenity to accept what cannot be changed, courage to change what should be changed, and wisdom to distinguish the one from the other.
神よ。変えることのできないものを受け入れる平静さを与えたまえ。
変えることのできるものを変える勇気を与えたまえ。
そしてその二つを見極める賢さを与えたまえ。
メチャクチャ深いですね、、、
まさに、人は変えられないものに苦しみ、変えられるものを変えずに悩み、そもそも変えられるものと変えられないものがよくわからない状態だから困っているというわけですね。
なるほど、人がシアワセに生きるためには、3つの要素があれば良いんですね。
変えられないものを受け入れる平静さ。
人生を生きていれば、受け入れられない出来事が起こります。
大切な人が亡くなったり、いきなりリストラされたり、事故にあったり、何かに失敗したり、仕事で怒られたり、大なり小なりさまざまなことが起こります。
それらを変えるために時間を戻すことはできないし、人を生き返らせることは無理な話だし、すべて変えることなんて不可能です。
言い換えると、過去や自分以外の人の出来事は変えられないわけで、それを変えようとするから苦しむんですね。
ボクも両親を亡くしたときは、一人悲しみにくれましたが、変えられないものは変えられないのですから、自分でそれを受け入れるしかないとわかってはいるけど、わかっていてもなかなかできないものなので、祈りにしたくなる気持ち、メチャクチャよくわかります。
変えることができるものを変える勇気。
変えられないものを受け入れられたら、「じゃあ、変えられるものは何??」となります。
さらに、「その変えられるものを変えるのに勇気がいるの??」と不思議に思います。
まず、変えられるものとは何でしょう?
それは、あなたもご存知、「自分」と「未来」です。
自分の思考、自分の行動、自分の時間の使い方、それ以外変えることはできません。
今の自分の行動の選択、今の自分の思考の選択を変えることしかできないわけですが、それを変えることが難しいのはあなたも身をもって理解していると思います。
変えるのは怖い、今までの長い時間で形作ってきた自分を変えるのはそう簡単なことではないし、今までの自分を否定しなければならないこともあるので、勇気がいるんですね。
しかし、変えられるものは自分と自分の思考と行動によって切り開く未来だけ。
その事実は変わらないので、その勇気が欲しいというのはよくわかります。
変えられないものと変えられるものを見分ける賢さ。
最後は、そもそも変えられないものと変えられるものを見分けられる賢さがほしい!とあります。
人は、一日に35,000回と言われたり、60,000回と言われたりしますが、かなりの数の選択をしています。
その判断の基準が明確でないと、迷ったり、悩んだりするわけですね。
その基準の根っこにあるのは、「過去と他人か?」か、「未来と自分か?」です。
「過去と他人」は絶対に変えられません。
だから、「未来と自分」を変える思考と行動を選択するしかないのはわかります。
が、それが難しいんですね。
わかっていても、それを見分けられずに惑い、悩んで、疲れてしまう。
それを見分ける賢さは、日々の積み重ねしかないわけですね。
ということで、二ーバーの祈りですが、祈っているだけでは、平静さも、勇気も、賢さも身に付けることはできないので、自分で何とかするしかないということです。
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