ここ最近、海外販路拡大のために、越境ECを活用したいという様々な企業さんのお手伝いをしています。
越境ECという言葉は10年前にはありませんでしたし、ボクも正直この事業に関わるまでは詳しく知らなかったんですが、ここ数年はテレビや新聞でも目にするようになり、認知度も高まってきたようです。
そんな越境ECは、ちょっと怪しいと思われる人も多いようで。
その理由は、「セドリ」や「転売ヤー」と呼ばれる人たちの一部が、グレーゾーンの中でムチャクチャやっていたことがあり、今でも「バレなきゃOK」みたいなスタンスで取り組んでいることがあるようです。
グレーゾーンなので何とも言えませんが、明らかに「それは、黒でしょ」ということもあるし、何よりもビジネスをする上でのモラルや姿勢が欠けていることは、せっかくの販売チャネルや機会を失ってしまうことにつながる可能性があるので、ちょっと残念です。
最近では、越境ECの流通金額も大きくなってきて、さまざまところで規制やルールが厳しくなってきているので、そうしたスタンスの人たちは淘汰されていくでしょうが。
ボクたちは、その辺りをしっかり考えて取り組んでいますし、しっかりと実績も出しているので、おかげさまで問合せや仕事の依頼が後を絶ちません。
で、ふと思ったんです。
「プッシュ営業」と「プル営業」なんて言い方をされますが、まさに自分たちはプル営業。
以前のボクがやっていたのは、完全な「プッシュ営業」。」
お客さまをリストアップして、自ら一件一件アポを取り、訪問して、営業をかけるんです。
ここには気合い、根性、勘所という体育会系的なノリがあります。
一方で、今は完全な「プル営業」。
ボクたちは、海外販路拡大のために越境ECを活用して企業支援をしているわけですが、その領域において、スモールカンパニーでありながら、官民と協力して影響力を持つレバレッジを効かせて、現状のビジネスを通じて得る収益、知見、ネットワークを通じて、日本の輸出に貢献しようと考えています。
なので、越境EC事業領域で、表には出ずに知る人ぞ知る存在でいようとしているんです。
これ、実は狙っていたわけではなく、リソースが少ないので、レバレッジが効く案件をひとつひとつ丁寧に対応して、自分たちのプレゼンスを向上させるしか方法がなかったんですね。
結果的に、今は自ら発信するプッシュ営業をせずとも、お仕事の依頼や相談をたくさんいただけるようになり、あまりに案件が多いので一部はお断りしています。
これ、今までプッシュ営業しか知らなかったボクの中では、結構な衝撃だったんです。
しかし、こうした営業の設計もあるんだということを経験し、自分の幅も広がったと思っています。
いやあ、ビジネスっておもしろいものですね。
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