計画をつくる手順の起点で、その人の思考が見える。

投稿者: | 2022年12月14日
計画をつくる手順の起点で、その人の思考が見える。

自分たちの会社の在りたい姿、存在価値を言葉に乗せておく。

これが結構難しい。。

 

ボクの会社は12月が決算。

今期は、おかげさまで昨年度に比べて〇億円プラスして、利益もしっかり出せています。

この調子で来期も突っ走りたいんので、その計画をつくっています。

 

こうした計画をつくるときの手順として、多くの場合(ボクの周りに限ってのことかも)は、数字から考えます。

「今期10億円だったから、ちょっと頑張って来期は110%の11億円にしよう!11億円を達成するには、お客さまを〇〇人にして、客単価を〇〇円として、そのためにこんなことをしよう。」みたいな考え方です。

ボクも以前は、こういう考え方をしていましたし、何の違和感も持っていませんでした。

この「売上ありき的思想」でいくと、昨年の大きな金額の案件は何としても獲得しに行くことしか考えられなくなり、その案件ので負荷が高くなり、従業員が疲弊したり、事業の方向性がおかしくなったり、中長期で見てよろしくない方へ進んでしまっていることもあります。

  

一方で、最近はちょっと考え方が変わりました。

数字が大切なのはもちろんなんですが、それよりも前に「自分たちは、自分たちの事業領域で、どんな存在になりたいんだっけ?」を最初に考えるようになったんです。

 

そこで出てきた言葉が、これ。

スモールカンパニーでありながら、自分たちの事業領域で影響力を持つというレバレッジを効かせたスタイルの会社。現状のビジネスを通じて得る収益、知見、ネットワークを通じて、日本の輸出に大きな貢献をする。

 

これを計画の起点にすると、ひとつひとつの案件が自分たちのゴールに向かって有効なのかをかんがえるようになり、ただお客さまを増やそうとしたり、売上の大きさで判断をするということがなくなります。

そして「金額が大きな案件でも自分たちの在りたい姿、価値観と異なり、自分たちの事業価値を上げない案件ならば、金額が大きかろうが何だろうが、やめた方がいい」という選択肢を取るようになりました。

親会社さんからは「なんで今期はこんな大きな案件をやめるんだ?」と不思議がられますが、自分たちからすると、「逆に、案件の金額なんかより、自分たちの事業価値を上げることをするのが当たり前じゃないの?」と思う次第で。

 

計画をつくる手順の起点で、その思考がよくわかるものですね。

 

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