自分の行動は、自分の思考に規定されます。
なので、自分の思考を変えない限りは、行動も変わらず、結果も変わりません。
まあ、考えてみれば当然なのですが、自分の考え方を変えるのはカンタンではありません。
変えるためには、まず自分の間違いに気が付く必要があり、そこから意識して、繰り返し刷り込み習慣化する必要があります。
ただ、日々の出来事の中で「あ、オレ、自分の考え方が間違えている」と思うことって、そんなに多くはありませんよね。
例えば、以前、ボクは「自分はいつも忙しい」と思っていました。
なので、口癖は「ああ、忙しい」だったんです。
しかし、あるとき、先輩にこう言われたんです。
「忙しい。」といっている人ほど、自分たちの課題が不明確で、逆に課題が明確な人ほど、「忙しい」とは言わない、と。
最初、言っている意味がわかりませんでした。
「そうは言っても、忙しいものは忙しいんだから仕方ない」と思ったんです。
とにかく目の前の仕事を処理しなければならず、「課題」と言われても、「課題」すらわかりませんでしたから。
しかし、そうではありませんよね。
当時の自分は、とにかく目の前の仕事や課題で手一杯。
それらをとりあえずやるだけで、その後の展開や手離れも考えていないで取り組むので、余計に仕事が増えたり、問題が発生してしまい、どんどんやることが増えてしまう。
その状況で、「仕方ない、自分は忙しいんだから」と考えていましたが、その考え方は良い成果を生むことはありません。
そこで教えてもらったのが、七つの習慣の第二領域の木こりの話。
ある森の中で一生懸命にノコギリで木を切ろうとしている木こりがいた。
そのきこりの持つノコギリの刃はメチャクチャ錆びついていて、木が切れないわけです。
それを見た一人の男がその木こりにこういったんですね。
「木を切る前に、そのノコギリの刃を研いだらどうですか?そうすれば、もっとサクサクと木が切れると思いますが」
しかし、木こりはこういった。
「いやいや、ただでさえ木が切れなくて忙しいのに、刃を研ぐ時間なんてある訳ないだろ」と。
当時の自分の考え方は、まさにこの木こり。
「メチャクチャ手間がかかっている今の仕事を見直して、やらないことを明確にしたり、自動化すれば、あなたも楽になると思いますが」というと、「いやいや、ただでさえ忙しいのに、業務を見直す時間もない。」と思っていたんです。
忙しいから課題が解決でいないのではなく、根っこの課題を解決しないから忙しいんですね。
こういうときは、まずゴールを確認することが必要です。
「今は忙しくて時間が無い」という状況から脱したいのであれば、「何時間の余裕ができれば、忙しくなく、本来の仕事ができるのか?」を明確にする必要があります。
多くの場合、何となく「とにかく忙しい状態から抜け出したい」というレベルで、ボクのようにゴールすらわからず、とにかく目の前の仕事をやっつければ忙しくなくなると考えてしまいます。
しかし、それではいつまで経っても忙しいままなのは火を見るよりも明らかです。
そこからボクは、「忙しい」という言葉を使わないようにして、ゴールを明確にし、課題を整理して、やるやらないをハッキリさせて、前倒しで取り組むように心掛けるように意識をするようになりました。
・・・で何が言いたいかというと、こうした気付きは毎日たくさんあるわけではありません。
ただ、たくさんあるわけではないけど、確実に気が付けるチャンスはあると思います。
なので、常に「自分の思考にはバグがあるだろう」とアンテナを立てておき、あるときに自分の思考のバグに気が付けたら儲けもの、丁寧にひとつひとつ修正をしていくことが、長期的に大きな成果につなげられます。
今日も思考のバグに気が付けたらいいなぁと思う次第です。
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