「マーケティングができるようになりたいです。」と言われることがあります。
マーケターという言葉だけ聞くと、なんだかカッコいいし、クリエイティブな感じがして憧れる気持ちもわかります。
では、マーケティングができるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
これを言うと身もふたもないんですが、「習うより慣れろ」の一言に尽きます。
マーケティングができるようになるとは、ビジネスの仕組みをつくることができるということ。
なので、いわゆる座学で学ぶようなPEST分析、SWOT分析、3C分析、5FORCE、STP、4Pを知っているだけでは「マーケティングができる」とは言えません。
もちろん、マーケティングができるようになるために、「こうした知識を学ぶ」というのは大事です。
というか、大前提です。
ただ、これを学んでできるようになることは、そのフレームワークに当てはめて理解して、説明ができるようになって、再現性を持たせやすくできる状態になれる、それだけです。
「ん?それで十分じゃないの?」と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみましょう。
通訳の人っていますよね。
この人は、英語と日本語が話せればできるものでしょうか?
英語ができることは大前提ですが、通訳で必要なスキルやコミュニケーション、通訳の仕事が任せてもらえるようにしなければいけません。
マーケティングも同じで、マーケティングを知っていることは大前提ですが、マーケティングの知識を持っているだけでは不十分です。
少し厳しい言い方をすると、マーケティングを知っているからといって、いきなりマーケターになれることは、不可能ではないかもしれませんが、ほぼ無理です。
ボクのところに、マーケティングコンサルタントと名乗って営業に来てくれる会社がよくいますが、ほぼこのタイプ。
厳しい言い方をすれば、その知識を使って、自分でビジネスをやったことがないから、薄っぺらい内容のものばかりで話になりません。
ビジネスの仕組みをつくることは、そんなに簡単ではありません。
マーケティングは、総合格闘技です。
パンチやキックを練習することも大事ですが、それだけでは試合に勝つことはできません。
試合の中では様々な状況があり、パンチやキックのスタンドだけでなく、グランドもあるわけで、総合的な力が必要で、それはとにかくやってみないとわかりません。
そして、やってみるとわかることをつかんで、自分なりの戦い方を編んでいくことが大事です。
マーケティングも同じで、とにかく自分で売ってみるなり、やってみることは大前提で、そこから自分に合った上手くいく方法を試して、試して、作り上げていくことが必要です。
なので、マーケティングができるようになりたいのなら、小さく自分でビジネスをつくってみることが一番早いのではないかと思うわけです。
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