「その場の思い付きでアイデアをパパっと出す人は、すごい」
そんなイメージがある人も多いかもしれません。
しかし、実際はアイデアを出すだけでは、価値は生みません。
重要なのは、そのアイデアを実現するプロセスとワンセットで考えること。
そして、実現させるための継続的な取組みにあります。
両方できれば最高ですが、ボクはそんなに器用ではないし、アイデアマンではないので、再現性を持たせやすい実現性の高いプロセスを描けるように意識をしています。
その実現するプロセスを描くのは、思ったよりシンプルです。
ボクはいつも5つのポイントで考えています。
それが、これ。
- アイデア実現の状態
- 実現の状態に必要な要件
- 要件を満たすためのリソース
- 期限
- マインドセット
難しく考えずに、これに沿って考えるだけで、ある程度のプロセスは描けます。
例えば、今取り組んでいる新規事業に当てはめてみます。
事業を拡大するために「既存事業の周辺で新規事業をやろうぜ!」と盛り上がり、そのためのアイデアをみんなでブレストして、目ぼしいアイデアをやることになりました。
そこから、この5つのポイントに当てはめてみましょう。
まず、「そのアイデアが実現したらどんな状態になるの?」を考えてみます。
お客さまはそのアイデアで何がうれしいのか、お客さまはそれをどうやって知るのか、自分たちの目線でいくと顧客数が増えるのか、客単価が上がるのか、購入回数が増えるのか、商品点数が上がるのか、一商品単価が上がるのか、どの数字が変化するのか、自分たちの働き方はどうなるのか、自分たちの業界での立ち位置はどうなるのか、そのときのメンバーはどうなっているのか、などなど、アイデアを実現した状態を考えます。
次に、実現に必要な要件を決めます。
「顧客が増えても自分たちの働く時間が増えたら困るから、こういうお客さまに絞ろう」とか、「事業を継続するにはこれだけの利益は必要だから、利益率はこれくらいにしたい」とか、自分たちの大切にしたいところ、譲れないところを明確にすることが必要になります。
さらに、要件を満たすためのリソースを整理します。
その要件を満たすための人、お金、情報、商品やサービスはどうものが必要で、どんなものが今足りていないのか、そこを整理します。
そして次は、期限です。
いつまでに、誰が、何をやるのか。それを決めなければ、ダラダラといってしまいます。
ビシッと期限を切ることで、アイデア実現のための推進力にもつながります。
最後は、マインドセット。
アイデアが生まれたときは、テンションも上がっていますが、それを実現するプロセスでは様々な問題があり、上手くいくこともあれば、失敗することもあるでしょう。
そうしたものをひっくるめて、アイデア実現のプロセスなので、そうしたマインドセットを持つことが欠かせません。
そんな感じで、アイデア実現のディレクションをするのもボクの仕事。
なかなかおもしろいものです。
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