自分に都合の良い情報を探し続ける愚行。批判的、協働的、創造的でありたい。

人というのは悲しいかな、自分に都合の良いことしか見えなくなる、見たくなくなることがあります。

例えば、星占いや血液型占い。

自分に都合の良い結果は「やっぱそうだよね～」と受け入れ、自分に都合が悪い占い結果が出たら、「いやいや、そんなことない」と自分に都合の良い結果が出る占いを探したりします。

しかし、なかなか自分に都合の良い結果の占いが出てこなくても、ひたすら探して、ようやく出てきた自分に都合の良い結果を信じるわけです。

本当は、そういう自分に都合の良い結果を探している自分がイケていないことに気が付けることが大切なのに、自分にとって都合の良いことだけ、積極的に見たい衝動にかられるわけですね。

これ、ビジネスでもよくある話。

なんちゃら戦略という言葉だけで、「なんかすごそう」「これさえやれば売上が上がる」と自分で勝手にイメージをしてしまうんです。

確かに、上手くいく良いイメージを持つことは、とても大切。

そして、その通り上手くいけば「やっぱり上手くいくんだ」と越境EC戦略さえやれば上手くいくという思いが強くなるし、ちょっとやってみて上手くいかないと「いやいや、上手くいかないわけがない」と自分に都合がよく手っ取り早い方法を探したりし始めます。

「上手くいく！」と強く思って行動をするのはとても大切です。

しかし、上手くいかなかった場合に、「まあ、たまたま上手くいかなかっただけ。」となり、自分に都合の良い情報を探して、本質的な部分を見直さない状態になっている可能性もあるということです。

成功への執着心やこだわりは、とても大切です。

しかし、取り組む戦略なんて、ゼッタイに上手くいく！ということはありません。

なので、批判的思考（そもそもうまくいかないんじゃね？という穿った見方）、協働的思考（それを受け入れてどうやって解決するかを考える）、創造的思考（解決策をカタチにする）を持つことが重要と思います。