今、日本企業の海外販路開拓支援もしています。
海外販路開拓をするときは、昔ながらの現地に根付いた商社がやっているようなことや展示会が一般的ですが、ボクたちはECとネットでのB2B、現地でのデモで海外市場開拓をしています。
特にEC領域に強みを持っていて、様々な行政や自治体、大手ECプラットフォームと協業して、いわゆる越境ECで海外市場への足掛かりをつくっています。
全国には、「こんなおもしろい商品を作っているの??」という事業者さんもいれば、「・・・ん??これは・・。」という独特な商品を売っている事業者さんもいます。
売れそうな商品、ちょっと売れるまでに時間がかかる商品は、市場を見ていることもあり何となくわかるもので、独特な商品を販売するとなったときは「認知されて、販売につながるまでに、時間がかかる可能性もあります」的なことをお伝えしています。
そんな中で、海外でモノを売ってみようとなったときに、マーケティングの教科書にあるような「PEST分析して、SWOT分析して、5FORCE、3C、STP、4Pをしよう」と言う人も多くいます。
そこで事前に競合を調べたり、ニーズをつかんだりしようとするわけです。
しかし、それをすると、独特な商品は多くの場合「売れない」という結論になり、テンションも下がり、「だったら、よくわからないし、コストも手間もかかるし、最初からやらない方がいいよね」という流れになることが多いです。
一方で、マーケティングの分析とかそんなことは気にせず、「売れなくても限定的な損失にしかならないから、できることだけはしっかり取り組んで、とりあえず販売してみよう」とチャレンジしてみたら、全く売れないと予想していたものがアッという間に売れることがあるんです。
さらに、ユーザーからのフィードバックで改良点が明確になり、それを実装したらさらに売れるようになった、なんていうことはちょくちょくあります。
そういうときは、本当にびっくりするし、逆にマーケティングって本当におもしろいものだなと感じるわけです。
つまり、「そんな使い方をするんだ」、「そこに価値を感じるんだ」と自分の想像の域を超えたところに真実があり、自分の想像の域がどれだけ小さいものか、自分がどれだけ無知なのかを思い知らされるわけですから、こんなにおもしろいことはないというものです。
ということで、売れるかどうかを考えるより、取れるリスクを明確にして、できることだけキッチリ取組み、とりあえずやってみる。
事前に分析をするのはほどほどに、サクサク動いて、自分の知らないことに気が付いて、その結果をもとに考えて売れるようにしていく、これがマーケティングの醍醐味だと思います。
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