今ボクがいるのはスモールカンパニーですが、人もちょいちょい増えてきて、最近はビジネス開発に加えて、部下の育成に励んでいます。
人が増えると、そこにはいろいろな問題が出てきますし、良くも悪くも各人の相性や仕事へ対する姿勢が業務スピードや質に影響を与えて、それが波及し、大きな問題へと発展する可能性が出てきます。
なので、できるだけ早い段階で、人材育成を行い、適材適所での仕事を任せて、提供する価値をコントロールすることが大事です。
なので、ボクは、自分自身が社会人に成り立てのダメダメだった頃のことを棚に上げて、立場的なものもあるので、部下の育成をしているわけです。
以前も大所帯の責任者をしていましたが、所詮大きな組織の一部であり人事部が基本的なところは担当してくれていましたし、文化や価値観が共通認識としてあるので、指導や教育をやりやすかったのですが、スモールカンパニーではそういうわけにもいきません。
すべて自分でやる必要があるわけで、とても鍛えられています。
人材マネジメント、奥が深くて、学びが多い、感謝です。
で、実際にいろいろなタイプの部下がいて、色々と話を聞くわけですが、仕事が上手くいっていない部下の多くに共通していることがあります。
それは、「基礎をナメている」ということ。
この場合がほとんどです。
本人には、そんな意識は無いんです。
しかし、部下の話を聞いていると、「そもそも基礎ができていないよね」って話なんです。
サッカーで言うなら、「フォーメーションを理解できていないから、ベストなポジションに動けず、ドリブルで相手を抜けないし、点を決められないんです。なので、高いボールを入れてくれれば、オーバーヘッドキックを決めるんで、その練習をしています。」みたいなことを言うんです。
それを聞いて、
「・・・今の現状を脱するために、オーバーヘッドキックの練習をしているの???」
ちょっと理解に苦しむわけです。
しかし、本人はいたって真面目に、真剣に、「どうやったらオーバーヘッドキックでゴールを決められるか?」を考えているんです。
そんなときにボクは言うんです。
「そもそも、基礎ができていないのに、オーバーヘッドキックなんてできないし、そんなシチュエーションにもならないし、頑張り方を少し変えてみたら?」と。
オーバーヘッドキックの練習をする前に、まずはサッカーができる環境に感謝し、一緒にプレーをしている仲間をリスペクトし、自分の使っている道具の手入れをして、走り込みをして足腰を鍛えて、トラップできるようになって、ボールと友達になることを優先する方が大事です。
勉強でいえば、中2の数学がわからないときに、小学校3年生の算数に立ち返るようなものです。
仕事であれば、新規大型案件を取るためにプレゼンスキルを上げるとか、事業開発をするためにビジネスモデルを学ぶとか、売上を上げるためにセールストークを磨くとかも良いんですが、感謝とリスペクトを持つ、元気に挨拶をする、頼まれた仕事はキチンとこなす、メモを取る、同じミスをしない、助けてもらったらお礼を言う、自分で勉強をする、わからないところは質問する、確認をする、相手の側で考える、期限を守る、報連相をするといった基礎ができているか、今一度立ち返ることが重要です。
基礎をナメていると、確実に行き詰ります。
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