自分が当たり前にやっていることが、相手にとっては当たり前ではない。
良いも悪いも、そういうことってよくあることです。
特に仕事においては、相手にとっては当たり前でないことについて、自分にとっての当たり前を相手にわかりやすく伝えることはメチャクチャ重要です。
先日、部下のAくんとのやり取りでのこと。
Aくんには、ある案件を任せようと考えていて、「関係者を集めて、キックオフ的な打ち合わせをオンラインで設定して、当日の仕切りもお願いね。」と伝えました。
Aくんは「はい、わかりました!」と元気良く返事をして、取り掛かったんです。
しかし、その進捗も遅く、内容もピントがズレて進んでいることに、ボクは少しイライラし始めます(器が小さい自分。。。)
ただ、そのときに「若かりし頃の自分もできていなかったじゃん」とほろ苦い過去を思い出しました。
その当時、上司からは「この案件、ちゃんとやれよ」と言われて放置プレイが基本の状況で、いつも「ちゃんとって一体どうすりゃいいんだよ」と悩んでいました。
ということは、もしかしてAくんに対して、ボクも同じことをしているのではないかと思ったわけで。
できる限りわかりやすく伝えないとできないのは、至極当然のことです。
ということで、すべて順を追って説明することにしました。
今回の案件の前提とゴール、関係者それぞれの思惑、キックオフミーティングの参加者、ミーティング設定のためのメールの文章、当日のミーティングでの流れ、それぞれに必要な資料作成の方法、想定される質問と答えの用意、当日の着地、次回の打合せの目的の確認とそれぞれの宿題設定、その後の議事録や確認メールの書き方と送るタイミング等。
自分でやるとしたら、こういう流れで、こういうタスクを洗い出して、こういうスケジュールと順序で進めて、ここで関係者に確認して、最終着地をここに持ってくるというイメージと超具体的な進め方を伝えました。
そうしてAくんは、この案件を一人で回せるようになり、同じような仕事はもちろん、そこから派生する仕事やその仕事の進め方にも応用できて、成長速度が上がっているように思います。
そんなAくんを見て、自分もうれしくなった次第で。
自分の当たり前の基準は、相手にとっては当たり前でないから、わかりやすく、丁寧に説明することが大切だし、自分の役割でもあるんだなぁと思いました。
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