自慢ではありませんが、よく「やさしいですね」と言われます。
基本的にB型体育会系の資質なので、自分第一、自分中心に考えてしまうタイプ。
なので、自分では自分のことを「やさしい人間」だとは思っておらず、そう言われると嬉しい反面、なんだか尻の座り心地が悪いような感覚になります。
ただ、なぜそう言っていただけるのか。
ひとつの要因として、許容範囲が広いことなのかな、と。
細かいことは気にならないし(もともとB型だからザックリ性格に輪をかけて)、ちょっとしたことでは怒らなくなり、大抵のことは「まあ、仕方ないよね」と考えているんです。
これは、子供と犬がいる生活をしているからだと思っています。
我が家の子供たちは、気が付けばそこそこ大きくなり、幼児の頃のドタバタ子育て時期はひと段落していますが、二人がまだ赤ん坊や乳児、幼児のころの経験で学んだが、今の自分の許容範囲を広げているのかと。
それは、自分の思い通りにならないことばかりの毎日。
逆に言うと、子どもたち中心に考えざるを得ない環境で生活をする毎日、ということです。
子どもは、極めて自由です。
好きな時に寝て、何か気に食わないと泣いて、楽しければ笑って、どこでもウ〇コして、ちょっとしたことで風邪をひいて、リビングはとっ散らかして、おもちゃは破壊して、いきなり壁にお絵描きし始めて、行きたくなければ地べたでわめき、とにかく自由。
そうした思うがままの行動をする子ども対して、「こうしろ」「ああしろ」「オレにも自由をくれ~」と言ったところで何の解決にもなりません。
なので、ここで我慢をするわけですね。
我慢ばかりしていると、ストレスが溜まります。
そのストレスが溜まりすぎるとイライラし始めて、思い通りにいかないことにムカムカしてきて、負のスパイラルにハマっていきます。
ボクもそんな時期がありました。
しかし、あるときに思ったんです。
我慢をするということは、自分の思い描く理想があって、現状とのギャップがあるからイライラするのであって、自分の思い描く理想を現状に近いものにすればギャップが生まれず、つまり、今の現状が当たり前のことだと思えばいいじゃん、と気が付いたんです。
何をしても「まあ、そういうこともあるよね」と気にせず、即座に自分を最適化すればストレスは生まれない、と。
すべては、子どもに合わせざるを得ないのです。
合わざるを得ないというのは、それを許容して、適応するということ。
許容できなければ適応もできないので、許容範囲を広げなければいけません。
「なんでそんなことをするんだ!」とか、「ここで、なんでちゃんとできないんだ!」と言ったところで何の解決にもならず、それよりも「まあ、そんなこともあるよね、仕方ない。じゃあ、自分はどうしたらいいだろう?」と考える方が生産的です。
そういう考えを身を以て知ったところらへんから、許容範囲がグッと広がり、「やさしくなれた」のかもしれません。
今一緒に生活をしている犬も同じ。
自由なので、思い通りにいかないこともあるので、そこにいちいち怒ったところで疲れるだけ。
「ハハハ、そんなことあるよね」と受け入れて、自分のできることを見つけて動く方がスマートです。
「やさしいですね」と言われて、そんなことを思いました。
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