ビジネスの仕組みは、努力したらキチンと成果に結び付かないといけません、
努力しても成果に結び付かないビジネスの仕組みならば、せっかくの努力は徒労に終わります。
一生懸命努力をしても、年々売上や利益が下がっていくのであれば、それは努力が足りないのではなく、戦う場所や仕組み自体が間違えている可能性が高い。
その戦う場所を見直したり、仕組みをつくることが、戦略であり、マーケティングの仕事なわけです。
その昔、学生だった頃、とんかつ屋さんでバイトしていたことがあります。
当時の時給は850円くらいでしたかね。
ただ、ごはんは食べられるし、バイト仲間に女の子もいたし、交通の便も良かったので良いバイトだと思っていたんです。
でも、途中で「850円じゃ、遊ぶお金が足りない!」となり、店長に交渉。
店長は「がんばったら、時給を上げるよ」と言われたので、ピュアなボクはボクなりに頑張って、2か月後に850円→880円になったんです。
自分を認めてもらえたことに「やったー!」と喜んだものの、「あれ?よく考えたら時給で30円上がっただけで、1か月50時間働いても1500円しか増えないじゃん。。」と愕然としたんです。
そんな時に、当時やっていたスカッシュというスポーツのインストラクターをお願いされたので、そのバイトに切り替えました。
そのバイトは、20分1枠で3000円をもらえて、申し込みが無ければお金はもらえません。
なので、ある程度強くなり、ちゃんと教えられるようになるために練習をしなければならず、その努力の結果でたくさんの指名をもらえるように(ホストみたい)なり、結果的に1か月10万円以上を稼げたんです。
ここで「今までのとんかつ屋さんでの頑張りは何だったんだ。。」と感じました。
そう、とんかつ屋さんでいくら頑張っても自分の望む成果にはつながらず、スカッシュのインストラクターだと努力が成果につながったわけです。
つまり、とんかつ屋さんのバイトをしていたときは、
自分の知っている市場(当時、ボクのバイトの選択肢と言えば、飲食店や肉体労働)で、
自分の知っている仕組み(バイト雑誌から探す)の中で働き、
自分の知っている時給と昇給(時給の相場感)で満足するという枠組みの中で考えていたんです。
そこから、スカッシュのインストラクターへ転向して、全く違う市場、仕組みの中で働いた結果、努力が成果に結びつくことを知りました。
これ、意識しているかはわかりませんが、会社の中でも同じようなことが起こっています。
いつも同じ人、同じような仕事をしていても、同じような発想しか出てきません。
ビジネスの環境が変化しているにも関わらず、同じような発想が出てくる環境にいることさえ気が付けないわけで、いつの間にか今までの仕組みでは努力をしても成果につながらなくなっているかもしれず、それに気が付けず「努力が足りないんだ!」と努力の量を増やして、社員が疲弊していき、結果的に市場から追い出されてしまうことにつながりかねないわけです。
努力を徒労にしないで成果につながる仕組みを常に見直す。
時には、自分たちの枠組みから外れたゲームチェンジも行う。
そんなことがマーケターには求められます。
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