やりたい仕事に就くのは、本当にシアワセなのかは、誰もわからない。

投稿者: | 2022年9月15日
やりたい仕事に就くのは、本当にシアワセなのかは、誰もわからない。

よく「自分らしく仕事をしたい」と言う人がいます。

言い換えると、「自分のやりたい仕事をしたい」ということなのでしょう。

やりたい仕事と言うのは、できるかどうかは別問題です。

なので、よくベン図を用いて、「やりたいこと」と「できること」が重なり合った部分の仕事をするのが良いよね、みたいな話になります。

 

しかし、やりたい仕事の中にもやりたくない仕事はたくさんあるわけで、やりたい仕事だけをやれる環境はなかなかありません。

そのたびに、「やりたい仕事をするのがシアワセ」という前提のもとに、「やりたくないことがあるから、や~めた」なんて言っていたら、おそらく一生やりたい仕事に就くことはできないでしょう。

 

実は、ボク自身、その傾向が強い人間でした。

就職活動をしているときに、営業志望としていましたが、実際は営業の仕事をやりたくありませんでした。

というのも、人見知りだし、気合や根性の精神論を振りかざされる環境で、売上やノルマといったものに追われるような仕事はやりたくないな、と。

ただ、何の専門性もなかった自分は、営業の仕事へ。

やりたくないと思っていた仕事に就いた自分は、思うように成果を出せず、無力さを感じて、営業の仕事はますます「やりたくない仕事」へと進化しました。

そして、「やりたくない仕事」から抜け出すために、営業の仕事よりも「やりたい仕事」を探すようになるわけです。

しかし、「やりたくない仕事」で、どうしても成果を出さざるを得ない状況となり、上司から詰められ、数字のプレッシャーがある日々をもがき苦しみ、なんとかしようと努力をして、周りの方々に助けてもらいながら成果を出せるようになりました。

そして、「ものすごくやりたくない仕事」からたくさんのことを学ぶことになり、さらにその学びが多少なりとも今の自分の”強み”になっていると思っています。

 

ということで、「やりたい仕事」を就くのは、その時点ではシアワセなのかもしれません。

しかし、その時点で「やりたくない仕事」には、実は知らないことがたくさんあるし、たくさん学べることもある可能性が高いです。

なぜなら、「やりたい仕事」や「やりたくな仕事」は、その時点で自分が知っていることやイメージでしかないから、やったこともないのにわかるハズもないんです。

「やりたい仕事」の実態を知らないことも多いかもしれないし、「やりたい仕事」に就いたとしても思い通りにいかないかもしれないし、「やりたい仕事」以外にも世の中で知らなかった「やりたい仕事」がたくさんあるかもしれないし。

「やりたくない仕事」をすることで「やりたい仕事」に役立つ強みを発揮できることもたくさんありますし、「やりたい仕事」に強くこだわるよりも、目の前の仕事にキッチリと取り組んだ方が良いと思います。

 

「やりたい仕事」に向かって頑張ることは大切ですが、それ以外のことを「やりたくない仕事」として排除するのは、もったいない。

今の時点で「やりたくない仕事」でも、キッチリと取り組んで成果を出そうと努力すると、そこに大きな気づきや学びがあり、「やりたい仕事」が立体的になってくるのだと思います。

 

 

 

  

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