その昔、部下のAくんに
「ボクは頑張っているのに、なんで認めてくれないんですか?」
と言われて、ハッと思ったことがあります。
当時のAくんは、夜遅くまで残って仕事をしていました。
営業で売上を上げるために、プレゼンの資料をつくったり、商品紹介の資料をつくったりと、とても一生懸命に頑張っていました。
その頑張りが成果に結びつけば良かったんですが、Aくんの場合は、なかなかそれが成果に結びつかなかったんです。
となると、評価する側としても難しいところで、頑張っているのはわかるけど、評価はいまひとつとなるのは仕方のないこと。
それに対してAくんは、 「ボクは頑張っているのに、なんで認めてくれないんですか?」 と言ったわけです。
「頑張る」というのは耳障りの良い言葉です。
しかし、「頑張る」という意味をはき違えている人は多いように思います。
「頑張る」というのは、成果を出すことが目的です。
「頑張る」こと自体は、目的ではありません。
にも関わらず「夜遅くまで仕事をしているオレ、すげー頑張っているわ」と勘違いをしてしまっていたんですね。
頑張るのは良いことですが、その頑張り方と頑張る量を意識することが大切で、頑張り方を間違えると目も当てられないことになってしまいます。
そう、頑張り方を間違えるということは、ただの徒労です。
Aくんの場合、夜遅くまで残って自分なりのプレゼンの資料をつくることを「頑張る」と思っていましたが、実はお客さまのところに行って課題を把握して、信頼関係をつくっておくことに時間を費やした方が成果につながるわけで、そこを「頑張る」ことに気が付くことが「頑張る」ことだったんです。
なかなか自分では気が付きにくいことでありますが、自分の今の「頑張り方」が成果につながるのかを見直すことはとても大切です。
ちなみにAくんは、ボクの若かりし頃の話です。。
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