ビジネスで、未来の画を描き、設計をして、組み立てる。
それはつまり、お客さまに求めれて、継続的、安定的、効率的に成果を出し続ける仕組み作り。
この一連の流れほどおもしろいことはないなぁと感じています。
その昔、ボクはゴリゴリの営業をしていました。
自分の売上予算があり、その予算をクリアするために、100件でも、200件でもお客さまのところを回って、商品を売って、「いやぁ、今月も頑張ったわ~」といった感じで、気合根性、どれだけ足を使って稼ぐか?みたいな思考でした。
それはそれで、営業力を鍛えられたので良かったわけです。
そうした経験をしたのちに、今度は部下を持って、チームの予算を達成するために動くようになりましたが、そこでも結局自分が動いて、部下にも気合根性で「とにかく売ってこい!」みたいな姿勢で、売上を達成したら「よくやった!」と褒めて、達成できなかったら「気合がたりなんじゃね?」みたいなスタンスの典型的な昭和スタイル、気合根性勘所で乗り切っていました。
お恥ずかしい限りです。
そこから、急転直下でEC事業の責任者に。
そこでは、それまでの営業スタイルは何の役にも立たず、茫然としたわけです。
Googleさんに迎合してSEO施策を施し、広告で集客をして、どれだけPVを増やして、コンバージョンをさせて、リピート率と購入点数を上げて、LTVを最大化させるかといった動きで、営業のように自分で動いてすぐに結果につながりにくく、仮説検証の繰り返し、比較的受け身なスタンスになったわけです。
そこでは、気合根性勘所という思想は全く受け入れられず、仮説検証を数字で判断をすることが必要になり、天動説から地動説くらいのパラダイムシフトが起こり、自分の中ではかなりの衝撃でした。
そこからさらに、マーケティング全体に関わるようになり。
全体をつかみ、世の中の流れや業界の動きをつかんだ上で、自分たちに最適な戦略を描き、それに向けて様々なシステムや仕組みを作ることとなり、ちょっと前に流行ったDXの走りに関わりました。
ただ、ここまでの視点は、「どうやったら売れるようになるか?」というものでした。
自分たちの商品があり、その商品がどうやったら売れるようになるのか?という自分たち本位の考え方が根底にあったんです。
しかし、一緒に仕事をしているボスの言動やビジネスセンスを目の当たりにしているこの数か月で、また天動説から地動説級に視点がガラッと変わりました。
今は、事業開発も手掛けていますが、その事業開発をする上では「どうしたら自分たちのサービスが売れるか?」ではなく、「お客さまに求めれて、継続的、安定的、効率的に成果を出し続ける仕組みは、どうしたら作れるのか?」という視点が必要だと身をもって知ったのです。
この視点の違いは、似て非なるもので、全くもって違うものです。
今取り組んでいる事業は、まさにその思考で設計をしているわけで、これほどおもしろいことはないなぁとシアワセを感じている今日この頃です。
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