期待値をコントロールし、期待値を上回る価値提供の設計が大事。

投稿者: | 2022年9月3日
期待値をコントロールし、期待値を上回る価値提供の設計が大事。

息子もそうでしたが、娘も夏休みの宿題は先延ばしにするタイプのようで。。。

最終週に、我が家では、娘の宿題のことで騒がしくなりました。

 

その状況を納めるために、自分の中学校時代のことは棚に上げて、娘には「宿題は、前倒しでするものだよ」と諭しつつ、全く手付かずの宿題の内容を教えてもらい、どれをどういう風にやるのかを一緒に整理して、取り組むことにしました。

 

その中で、なんでそこまでやらなかったのかを聞いてみると「やる気がでなかった」と言うんです。

まあ、自分もそうだったから仕方ないと思いますが、もう少し掘り下げてみると、社会や理科の「自分の好きなテーマでの新聞作り」という自由研究的なものがあるんですが、どうやらここでつまずいてやる気を失い、その宿題は後回しにしてできるものから手を付ければいいものの、その宿題にから手を付けないと気が済まなくなったようで、結局何も手につかなくなってしまったということ。

 

なるほど、いきなり難しいことに取り組んで全く先に進めない状態になり、他の宿題も手を付けられなくなってしまう気持ちは、わからんでもないです。

ただ、できるところから進めるは基本中の基本。

とにかくできることからやろう!ということで、無事8割くらいは完了、その上で娘の中でのハードルであった自由研究的な新聞作りに入ったんです。

 

「なぜ、その宿題が進まないものなのか?」を掘り下げて聞いてみると、どうやら「完成度を高く考えて、自分で勝手に難しくしてしまっている」ことが、大きな要因でした。

10しか求められていないのに、100の完成度を目指す。

目標を高く持つことは、とても良いことではあります。

 

しかし、限られている時間の中で、その100の完成度を達成したところで、言い方は悪いかもしれませんがリターンは大きくありません。

10を求められているならば、15くらいで十分です。

なので、手抜きのプロ?のボクとしては、時間をかけずに、見映え良く、先生からの評価も良く、それなりに頑張った感を出す方法を伝授し、娘と一緒に宿題をやっつけました。

 

こういうことは、仕事でもよくある話。

相手は10を求めているのに、100を返そうと考えて、すぐに100を返せればいいんですが、100を返そうとするがゆえに、時間ばかりが経ってしまっては意味がありません。

10求めているいるならば、サクッとできる対応で、15を返すくらいの感覚が重要です。

 

中には、こちらは10しか返しませんよ、と言っているのに100を求められる相手もいたりします。

牛丼一杯分のお金しか払っていないのに、松坂牛を求めてくるような感じですね。

そんな相手には「は?」と思うかもしれませんが、それは相手が悪いのではなく、100の期待値を持たせてしまった自分が悪いわけで、こちらが提供できることを伝えるときに「10くらいですよ」と思ってもらえるような伝え方が大切です。

 

仕事は、人と人の間にあります。

相手に過度な期待を抱かせないような伝え方や説明、相手の期待値を理解し、その期待をはるかに上回るような価値提供ができる設計ができるといいなぁと思っています。

 

期待値コントロール、期待値への価値提供とリターンを考えつつ、ビジネスをつくっていきたいものです。

 

 

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