「これ、売れますか?」
「どうやったら、売れるようになりますか?」
そんなご相談を受けることがよくあります。
そうしたご相談に対して、
「こうしたら売れますよ!」
「こんなことしたら売れますよ!」
なんていう答えを期待されている方も多いんですが、ボクにはそんな魔法みたいなことをするチカラはありません。
そう、そうした相談をされる方の多くは、マーケティングを魔法と勘違いされている方が多く、時間軸を短く考えていて「すぐに何とかしたいから、何とかしてほしい!」と言う方が多い印象です。
マーケティングは魔法ではなく、ただのツールです。
どう使うかが重要で、小手先のマーケティングがその状況を一瞬で解決してくれることはありません。
マーケティングをドラえもんのひみつ道具で考えてみましょう。
「ドラえもん、何とかしてよ~!」と泣きついてくるのび太。
ジャイアンにいじめられたから見返してやりたい、テストで0点を取ったから次は何とかしたい、しずかちゃんにモテたいなどなど、基本的には自分視点の困り事が多いです。
それに対して、ドラえもんが「じゃあ、これで!」と、その期待に応えるひみつ道具を四次元ポケットから出してくれます。
しかし、ここで、ジャイアンを見返したいのび太に対してドラえもんが「いやいや、のび太くん、毎日10キロ走って、筋力トレーニングをして、毎日空手や柔道の道場に通って、より強い人と稽古をしたら、1年後には勝てるようになるよ。」と言って、そこからひたすらのび太の地味な努力が描かれるマンガだったら、どうでしょう?
ドラえもんというマンガは成立しませんが、マーケティングはそういうものなんです。
マーケティングでは、いきなり問題解決できる秘策を一生懸命に探すのではなく、やるべきことをキチンとやるような地味なことの積み重ねです。
やるべきは、まずは現状の確認とできるのにやっていないことを確認し、優先順位をつけて、ひとつひとつ取組み、その取り組みの中での課題をひとつひとつ解決して、積み重ねるしかありません。
その中で、ポッと売上が上がる施策に当たることもありますが、基本的には、誰に、何を、どうやって提供して、継続的に売上が上がる仕組みをつくるのか、プロダクトアウトではなくマーケットインで一喜一憂せずに何をするのかを考えて、行動するしかないと思っています。
すべては、微差の積み重ね。
やるべきことを明確にすると同時に、そのやるべきことにひとつひとつ取り組むことが大事です。
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