自分の強みだと思っていることは、相手が求めている強みではありません。
それを理解せずに「強みが大切だ!」と考えるのは、危険です。
以前、転職活動をしたときに思ったこと。
「あなたの強みは何ですか?」
「どんな強みをお持ちですか?」
みたいな定番の質問をされることが多いです。
そんなときに、私の強みは「こうこうこうで、こんなこと、あんなことがあります。」ととにかく一方的にベラベラ話していました。
結果的に、上手くいくことは少なかったん (当たり前) ですが、そういう質問があまりに多いので、「ああ、強みって大事なんだ」と思い込み、「それなら強みを身に付けないと!」となり、資格を取得しようと勉強したり、英語を話せるように学校に通ったりしよっかななんて思ったこともありました。
さらに、「強みを見つけましょう!」みたいなことを真に受けて、《自分の強み探しセミナー》なるものに参加して、新たな側面から自分の強みを見つけて「ああ、こんな強みがあるんだ」と発見できたので良かったんですが。
ただ、ここでひとつ気が付いたんです。
「あれ?オレが考えている強みって、相手にとっての強みじゃないかも」と。
例えば、「自分の強みは、サッカーでトップで点を取ることです!」と言ったところで、相手が「いやいや、こっちが求めているのは水泳だから。」と言われたら、サッカーの圧倒的な点取り屋は強みにはなりません。
しかし、その強みは、もちろん価値がないということでもありません。
サッカーでトップで点を取るポジションを求めている人からすると、それは大きな強みに感じます。
つまり、相手の求めている成果に対して効果がないものは、強みでも何でもなく、ただの特徴なわけです。
なので、自分の持っているリソースは、最初はすべて特徴なんです。
その特徴は、相手の求める成果、その環境で有効なことに加工編集して、強みにするんです。
ということはですよ、自分が強みだと思っていたことは単なる特徴なのにも関わらず、勝手に自分が強みだと思っているだけで、まずは、相手の求める成果や相手がいる環境を理解するためにヒアリングをして、そこから自分のできること、それを裏付ける特徴を相手に合わせて強みに編集することが必要だということです。
相手の求める成果、その成果を出すために効果的なスキルが強みになります。
自分の特徴をつかみ、相手や環境に合わせて強み化することが大事ですね。
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