先日、すごくわかりやすい話がありました。
それは、自分で抱え込んでメンタルがやられてしまう構造を赤字事業に例えたもの。
ビジネスでの赤字事業は、頑張れば何とかなるわけではありません。
当たり前ですが、赤字には赤字の理由があります。
例えば、100万円で仕入れた商品を150万円で売ったとしましょう。
そうすると50万円の粗利益と呼ばれる利益がありますが、ここから販管費と呼ばれる物流費や人件費、販促費、システム利用料などの経費が80万円かかっていたら、当然赤字ですよね。
ここで、営業マンに「とりあえず頑張って売ろうぜ!」と200万円で仕入れた商品を300万円で売ったとしても、それに伴って物流費や人件費、販促費も増えていくような構造に気が付かず、160万円の経費がかかっていたら、いくら営業マンが頑張って売っても赤字になるわけです。
これは、営業マンの頑張りが足りないのではなく、そもそも利益構造が赤字になっていることが原因です。
そうなると、お客さまにとっては安く提供できて喜ばれるかもしれませが、事業としては売っても売っても損をする状態。
経費の構造を見直さなければならないのと同時に、利益が出るために売価を考えなければ、最終的に破綻してしまい、その商品を提供することができなくなり、お客さまはもちろん、関係するところへの支払いもできなくなり、たくさんのところに迷惑をかけることになってしまいます。
抱え込む人も同じようなことが起こります。
ムチャブリやお願いされた仕事を何とかしようと自分の時間、自分のキャパを超えて抱え込んでしまう人も多いようです。
もちろん、いっぱいいっぱいの状況を何とかしようとする過程で成長することもありますが、ビジネスでいうところの構造がおかしかったら、頑張れば頑張るほど自分が苦しくなって破綻してしまう可能性もあるということ。
仮に今の仕事で一杯いっぱいになっているのであれば、破綻をしないように、自分のキャパや取り巻く人や環境を見つめなおし、提供できる価値や時間を把握し、その中で提供できるように構造を作り変える必要があるのかもしれません。
ビジネスでキチンと健全な利益が出せる環境と構造にするように、自分が元気に楽しく仕事ができる環境と構造にすることは、人生を充実させる上で、とても大切ってことですね。
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