当事者意識を持たなくても何とかなる大きな会社にいると、自分のレベルは驚くほど下がってしまう。
小さな会社では、ひとりひとりが主体的に動くことが大事です。
主体性とは、当事者意識。
大きな会社と小さな会社では、当事者意識の差が成果の差に直結します。
大きな会社から小さな会社に移って感じることは、意識の改革の難しさです。
意識というのは見えないし、測れないものだから、本当に難しい。
大きな会社で働いていたときに「あの人、優秀だよね。」と言われていても、小さな会社でも同じように「優秀」だとは限りません。
一般的な話にはなりますが、大きな会社で「優秀だ」と言われている人の多くは、
・指示されたことを指示された通りにできる。
・ルールを守って、ルール通りに進めることができる。
・上司の言うことをちゃんと聞いて、言われた通りに動く。
といったイメージでしょうか。
言い方を変えると、上司から見て「言うことを聞くし、管理しやすい人」が優秀と言われることが多いと感じます。
確かにそうですよね、サラリーマンであれば出世したいので、出世をするには上司に引き上げてもらわなければならず、そのために上司に気に入られる必要があり、その手段として上司や会社の言われた通りに動くことが”正しい”ということです。
さらに、大きな会社は、仕組みや役割分担がキッチリしているので、自分の領域の仕事だけをしっかりやっておけばOKで、全体を理解しなくても仕事として成り立つ環境が多いんです。
そうした環境で長いこと仕事をしていると自分の仕事力、ビジネス力は衰退していきますが、なかなかそれに気が付けません。
そして、ボクのように小さい会社やベンチャー企業に放り込まれると、「あれ?オレって今まで仕事がデキていた部類なのに、全然ダメじゃん。。」と今までのぬるま湯環境(本人は気が付いていない場合が多いですが)と比較をして、途端に困惑します。
いわゆる環境問題ですね。
大きな会社の環境の多くは”ゲスト意識”でも”優秀”の部類に入れますが、小さな会社の環境の多くは”当事者意識”を持たない限りは成果を出す”優秀”の部類には入れません。
”当事者意識”を持っている人は、
- ゴールはどこか?
- ゴールを達成するにはどうしたらよいか?
- 阻害する問題は何か?
- どうしたら問題を乗り越えられるか?
といった思考で動いています。
目的を明確にして、自らの意思と責任で動くんですね。
一方の大きな会社の多くの”ゲスト思考”だと、
- 指示がなければ動けるはずないじゃん
- メリットもないのに動けないよ
- 用意してくれていないからできない
- 決められた時間しか働かない
という思考の人が、自分も含めて多いように思います。
自分の任された仕事でわからないことや不足していることがあれば、自分で調べたり、勉強したりするのが当事者意識を持つ人が取る行動ですが、時間外に仕事に関することはやりたくないとか、お金がかかるからやらないとか、会社に必要な業務だから会社が負担したり、お膳立てするのが当たり前だと考えている人も多いんです。
なので、大きな会社(親会社とか)から、「優秀な人材を送るから」と言われても、もろ手を挙げて喜ぶことはできません。
当事者意識が持てないと、全く使えない人になるかもしれないし。
もちろん、その人が悪いわけではなく、環境によって「優秀」か、「優秀」でないかが決まるわけですから、環境に適合できるかできないかの問題です。
仕事で成果を出すために必須の当事者意識、なかなか難しいものです。
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